うたかた 14 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

テストは週明けの月曜日まで。


ここ数日は少し遅くまでテスト勉強をしていたけど(毎日コツコツ勉強していれば、テストだからって慌ることもないんだろうけど)



今日は金曜日。



苦手な英語は明日やろう。


わからない所は翔さんに教えてもらおう。


だから今夜は早く寝よう。



まだ翔さんは帰って来ないけど、オレは早めにベッドに入った。




いつもなら、余程のことでもない限り(震度1・2程度の地震じゃ絶対起きないけど)夜中に目を覚ますことなんてないけど


その日はやけに寝苦しくて、喉が渇いて目が覚めた。



暗闇の中スマホを見れば、日付けはとうに変わり、もうすぐ1時になろうとしていた。



ベッドから出て、そっと部屋のドアを開けると



「あれ……?」



玄関には電気がついていて、人の声も聞こえてきた。




「……ったく、こんなんなるまで

どこで飲んでたんだよ」


「うるさい!

どこで飲もうと俺の勝手だろう!」


「しーっ!あんま大きな声出さないでよ。

雅紀が起きるだろ」



突然自分の名前が出てドキッとした。



どうやら翔さんは今帰って来たらしい。


それも、お酒を飲んで、酔っ払った状態で



「大丈夫……かなぁ?」



今まで一緒に暮らしていて、こんなこと一度もなかった。




廊下に出たものの1階に下りるのは憚られ、だからといって部屋に戻ることも出来ず、思わずその場にしゃがみ込むと



「ど……して……」


「えっ?」


「どうして姉さんは死んだんだ?

どうして姉さんは俺の前からいなくなった?」


「翔くん……」


「それもこれも、全部アイツのせいだ。

アイツのせいで姉さんは……」


「アイツにさえ出会わなければ

雅紀さえ生まれてこなければ

そしたら姉さんは……」


「翔くんっ!!」



遮るというよりは、まるで怒鳴りつけるような潤さんの声。



オレは急いで立ち上がり、部屋に戻って布団をかぶった。










つづく