櫻井の口から直接話しを聞くまでは......なんて言ってはみたものの
その櫻井の記憶は、いったいいつ戻るのか。
「皆目見当もつかないし」
それならいっそ無理やり思い出させる?
抜け落ちた記憶につながるものを全部並べて、強制的に思い出してもらう?
「......なんて、そんなのダメだよねぇ」
自然に思い出すのが一番いいに決まってる。
「でも、明日には退院しちゃうのに」
退院したら櫻井は......
ん?
ていうか、退院したあと櫻井はどこに行くんだろう。
櫻井の実家は今は空き家同然だし
さっき彼女は、自分と一緒に退院するんだって言ってたけど......
「えっ、まさか!」
彼女の家に行っちゃうとか!?
そんでもって、櫻井の記憶が戻るまで彼女と一緒に暮らすとか!?
「うわぁぁーーー、そんなのダメダメ!!」
そんなの絶対有り得ないし!!
とは言っても、今の櫻井にとってオレも兄さんも見ず知らずの他人で
彼女が......結子さんだけが、心を開ける唯一の人みたいだし
「はぁぁ......」
参ったなぁ......
ここにきて、またどうしたらいいのか分からなくなってきた。
病院の敷地内にある草木の緑が目にも眩しい広場で、ベンチに座ったまま大きな溜め息をついた、その時だった。
「あの......ちょっと、いいかな?」
「えっ?」
突然声をかけられ、びっくりして顔を上げると
そこには、眼鏡をかけた、どこか気弱そうな感じの男の人が立っていた。
つづく
・*:.。. .。.:*・♡
おはようございます。
先週の金曜日
お嬢と一緒にコロナのワクチン接種をした私。
(決してワクワク接種じゃない!←前回記載間違いあり💦)
もしかしたら熱が出るかも......と
体温計、解熱剤、冷却シートなど
準備万端でおりましたが
腕はまだ少し痛いものの
私もお嬢も熱が上がることはなく
多分これまでの接種で
一番副反応が少なかったかも。
さて、次はインフルエンザの予防接種だわ(笑)