maborosi 33 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

「雅紀、お待たせ。さ、帰るぞ」

「うん……」





教室で宿題をしながら俺を待っていた雅紀は、ノートやペンケースをカバンにしまい椅子から立ち上がった。








「ねぇ、翔ちゃん……」

「ん、どうした?」

「え……あの……えっと……」

「ホラ、早くしないと
バス、行っちまうぞ」

「……うん、」





俺は口篭る雅紀の背中を押して校門を出た。








あれから一週間。





神山が雅紀の周りを彷徨くことはなくなった。






同じ学年だから、全く顔を合わせないというのは無理だけど





少なくとも、アイツが俺達の視界に入ってくることはなくなった。








あの男に俺が何を言ったのか
俺が何をしたのか






俺は雅紀に言わなかったし
雅紀も俺に聞かなかった。






聞かなかったというよりは、今みたいに聞けなかっただけなのかもしれないけど……








でも、大事なものを守るためなら、人は何だって出来るんだ。





大事なもの
大切な人





生まれて初めて見つけた守りたい存在。







「翔ちゃん?」

「あ、悪りぃ……じゃあ、帰るか」

「うん、」



 



雅紀




お前だけは誰にも渡さない。








つづく