その二階の203号室が俺の部屋。
小さな天窓からダイレクトに射し込む光が眩しくて、もぞもぞと布団の中に潜り込んだ。
あれから暫くマサキの寝顔を見ていて
俺が眠りに堕ちたのは、一体何時だったんだろうか。
寝たような、寝てないような
俗に言う、寝不足ってやつで
おまけに、何故かジンジン痺れている左腕。
こんな状態で、また今日もあの新人くんの相手をしなきゃならないのかと思ったら、朝から憂鬱になった。
とはいえ、仕事を休むわけにもいかず、重い瞼を開けてふと隣りを見ると
そこで眠っていた筈のマサキがいなくて
えっ!?
一気に冴えた俺の頭。
ガバッと飛び起き周りを見たけど、何処にもその姿はなくて
「マサキ!!」
思わず大きな声で名前を呼んだら
「はい?あ、おはようございます」
見下ろした階下。
そこには、昨日とは全く違う明るい声と柔らかい笑顔があった。
つづく