万能感を持つ人 | 心を癒すマッサージ・カルナーキュア

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万能感とは?

「万能感」とは、幼い子供の頃は誰しもが持つ感覚です。泣いていれば大人が駆け寄ってきて助けてくれますし、困っていても解決してくれる。願い事も全て大人が叶えてくれる。まるで自分が世界の全てを支配し、自由に動かせる力を持っているように勘違いするのです。ですが、そういった感覚は、誰も助けてくれない経験を重ねることによって、大人になるまでに通常は消滅します。

 

万能感を持ったまま大人になる人

しかし、このような万能感を持ったまま大人になってしまう人が、少なからずいるのです。相手をコントロールすることによって、その人を役立つ人にする・・・そういう生き方をしてきた人かもしれません。昨今、このような子供が増えていると聞きます。

 

このような考えを持ったまま大人になった人は、自分が一番であるといった意識がなくならないままです。協力してくれる相手がいれば、見下しながら支配するという対人関係を築いてしまうのです。

 

万能感は自分にはなんでもできるという自信ではない

「万能感」は、自分にはなんでもできるという自信のことではありません。むしろ、できないことがあると、できる人を動かしてやらせようとする依存心が中心に存在しています。自分を信頼するのではなく、自分の外に信頼を求めるのです。
 
そのような人は時として、自分が偉くなったかのように錯覚し、神になったような気分で人を裁いてしまいます。自分の意見が絶対的に正しいと信じ、自分の意見と違う相手は劣った存在に見え、その人をコントロールして自分の支配下に置こうとします。
 
相手の価値を下げ、自分の色に相手を染めようとする・・・このような支配欲は、自己否定感の強い人や自尊心の乏しい人が、自分をよくみせるための戦略とも言えます。
 

万能感の強い人は、愛を求める

万能感の強い人は、完璧な存在を求め、非力な自分を保護してほしいという気持ちが中心にあります。そうした存在を求めて優越感を感じようとするのは、ありのままの自分を自分で受け入れられていないからです。
 
万能感の強い人は、強烈に愛を求める人です。その内面は、自信がなく、自分を愛せていないのです。いつも「常識」という鎧をまとい、時には「常識」で人を攻撃するのです。

自分を認めて愛してあげること

大人になって「自分は万能感が強い」と気づいた人は、どうすればいいのでしょうか。
それは、ありのままの自分を愛してあげることです。人からの愛を求めるのではなく、自分で自分を愛してあげるのです。
 
人より劣っていると感じることがあっても、気にする必要はないのです。生まれた瞬間から歩ける人はいないですし、誰でも少しずつできることが増えていったはずです。
 
今生きているだけですごい、呼吸しているだけですごい、そう思うようにしてみてください。少しずつ自分を愛せるようになると思います。