8/17(土) 美ヶ原高原美術館① | かるたら日記   since December 29, 2005

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taraと柴犬の軽井沢日記です。
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そんな感じでやってます。

2024年08月17日(土) 曇のち晴

【軽井沢】最高気温  28.5℃ / 最低気温  20.8℃

 

美ヶ原高原美術館で屋外展示を見て回ったのは一時間くらい。

夫が途中で飽きてしまったから、新館屋外展示場の方には見られなかったのは残念。

でも、一時間でも十分なくらい堪能できたけどね。

美しの塔にも行きたかったな。

 

10:50 本田貴侶(たかとも) 雲海に立ちて 1988

 

標高2,000m地点にやってきて、層雲に囲まれた神秘的な世界を見ている今、「雲海に立ちて」というタイトルが気になって写真を撮ってみた。

そして、「なんか違うな・・・」と感じたのは、私は雲海に立っているのではなく、包まれているからなのだ。

 

層雲に覆われて、下だけ風景が見える世界は初めての体験。

 

日高頼子 重奏 1976-7

この辺りは、まだ、夫も私の見える範囲にいた。

この後、いつものように別行動になるのだが。

 

菊池一雄 家族 1972

後から夫は「訳の分からない彫刻ばかりだったけど、「家族」という彫刻は分かった。」と言っていた。

そりゃあ、そのものだから分かり易いわな。

 

ブロンズと真鍮の彫刻群の中で「赤」は目に付く。

 

アレクサンダー・リーバーマン イリアッド・ジャパン 1987

「イリヤッド・ジャパン」は大手町のサンケイビルの前にもあるらしい。

「イリアッド」はホメロスの「イーリアス」の英語名。

 

青野正 風壊 1993 鋼鉄、コールテン鋼

 

「風壊」というタイトルがぴったり馴染む作品。

風と経年によって朽ちていく金属に輪廻を感じて、妙に懐かしいような切ない感情を抱く。

でも、この作品はこれ以上、朽ちていくことはない。

なぜなら日本製鉄のコールテン鋼でできているから。

 

懐かしさを感じたのは、セゾン現代美術館の若林奮(いさむ)設計の庭でコールテン鋼の橋や土留めを見ていたからかもしれない。

 

※コールテン鋼板(COR-TEN®)は日本製鉄(株)の製品で、鋼の最大の弱点であるさびをさびで防ぐという独特の形で克服した耐候性鋼。
コールテン鋼板を裸仕様で大気中に放置すると、初めは普通鋼と同様にさびるが、やがて合金元素の働きにより表面に緻密な保護性さびを形成し、以降のさび進展を抑制する。

 

 
吉田隆 時空領域-星の音 1993 真鍮、ブロンズ
層雲の中に立つ作品が素敵。
 
この景色は下界では見られないものだから、風景を眺めるだけでワクワクする。
 
山田正好 帽子をかぶって 1990
好きなんですよね~、こういう作品。
3体とも写真撮っちゃったわ。
 

台座に支えられているのは中央だけで、左右の顔は宙に浮いている。

同じ人? 三つ子?

 

いやいやいや、股間を思いっきり鼻に着けられたらたまらんよね。

 

いやいやいや、鼻根に座られたらたまらんよね。

 

ところでこの彫刻は何を表しているのでしょうか?

意味が分からなくても十分、楽しい。

 

(つづく)