地域に根差した本屋 | かるがも書房店主のブログ

 先日、嬉しい事がありました。向かいにある小学校の高学年の女の子が一人で来て、2冊本を買ってくれたのです。近所に住んでいて、道路で話したことがあった女の子です。一人で来て買ってくれただけでも嬉しいのですが、会計が終わって帰り際、「お小遣いを貯めてまた買いに来ます。」って・・・。なんか、本当に嬉しかったです。

 

 私が小、中学生の頃は歩いて行ける範囲の場所に本屋が3軒ありました。なので自由に本を買いに行くことができました。それがどんどん閉店していき、その3店舗は無くなりました。今、歩いて行ける場所に本屋がある地域で生活している人の方が少ないかもしれないですよね。先日来た小学生の子も、普段は車で大型店舗に連れて行ってもらうのだと思います。

 

 今、当店のお客様は7~8割が地元、もしくは歩ける範囲に住んでいる方々です。当店は繁華街にあるわけでもないし、駐車場も一台分しかないので、オープンした当初から、地域に根差した本屋、地域の人達が来てくれればいいかなと思っていました。

 

 お客様はやはり本好きの人が多く、「こうやって本の話をできる場所がもうあまりないから、ここができて嬉しい。」と言われると、私も嬉しいです。それから車を持たない近所の年配の方や、学生の方々が来てくれるのもとてもとても嬉しい事です。

 

 「かるがも書房」は、かるがも親子のイメージで、大人も子供も好きな本を選べるようにと名付けました。地元・地域に根付いた本屋になりつつあるかな?と最近ようやく思ってきています。