ニュー丸田荘 | 行雲流水 ~所長の雑感~

行雲流水 ~所長の雑感~

松田進税理士事務所 所長の松田が日々思うことを思うままに綴った雑記帳

沸騰する土鍋に、とれとれの蟹の足をつけると、一瞬にしてパッと花が開きます。上を向いて口を開けると、蟹の甘さが口中に広がります。もう一本、もう一本と瞬く間に、足は無くなりました。次は甲羅を焼きガニに、はさみを刺身で、特注した緑のタッグ付きの間人蟹(タイザカニ)を瞬く間に平らげました。さて、これからが本番です。

 

 都市農村交流などで親しくなったニュー丸田荘の女将さんから、「蟹の安いうちに来ませんか?」と、電話がありました。名にし負う間人蟹も解禁直後の11月初旬と年末年初は高騰しますが、11月下旬から12月初めにかけて、それにウィークデイは、かなり落ち着くのだそうです。そこで、顧問先の草津鋼業の会長、横田さんに声をかけると、二つ返事で「行こか。」となりました。横田さん、中学時代からの付き合いで、草津鋼業は私が初めて設立(の手続き)をした会社で、来年50周年を迎えます。長い付き合いなのに夫婦で出かけたのは初めてやなあ、と後から気がつきました。

 

 ところで、ペンション『ニュー丸田荘』は、丹後半島琴引浜にあります。女将は二科会の会員で、玄関には自作の絵と、元花園大学学長の西村恵信先生の、その絵に「無」の心を感じるというお墨付きの色紙が並んでいます。蟹シーズンの料金は、一泊二食で15千円、いつも食べきれずに、今回も蒸し蟹一匹はお土産にして貰いました。


 みどり会タイムズの京丹後との付き合いも10年を越えました。2001年12月の「共育の里づくり」に始まって、2011年5月の「イノシシ・シカ供養祭」まで9回登場しています。人とのつながりが増えるとともに、京丹後の美味しい情報が一杯入ってきて、我が家の食卓はどんどん豊かになってきました。NPO法人・日本都市農村交流ネットワーク協会が出来てからは、交流も活発になり、人と人とのつながりで新しい事業も生まれつつあります。その1つが、「しょうがのたいたん」、農水省の第一回認定六次産業化事業計画(農林漁業者の加工・販売への進出)に選ばれました。これは、久美浜の専業農家㈱エチエ農産を中心にした『のうゆう会』と、京都のお惣菜屋さん㈱オノウエさんが協力することで誕生しました。(添付のしょうがの絵は家内の昌子、ひらがなは孫の拓朗の共同作品です。)

 

 2005年9月のみどり会タイムズでもご紹介しておりますが、延利地区のブランド米『京の宮御膳』は顧問先の深尾米穀で、『いかが紫峰米』はやはり顧問先の洛東食糧で販売していますのでいつでも購入できます。琴引浜の近くの長浜農園の7月限定のメロン「新ホウロウ」の味は何とも言えません。宮津の浜文さんの「ぐじの一夜干し」は絶品、生より味がぐっとしまっています。尉ケ畑(じょうがはた)の田圃で、田植えから稲刈りまでして収穫した日本晴れで、久美浜の熊野酒造で作ってもらった「じょうの酒」は市販されていて、京都市内でも購入できます。

 

 また、間人中浜の永雄酒造で偶然出来た17年ものの、「純米古酒」は何とも表現しにくい妙なる味がします。中川秀雄さん達、若い人たちが立ち上げた「源ちゃん」という米や無農薬野菜の販売所も繁盛しているようです。時々送ってくれる野菜やお米は、スーパーで買って来るのとは、ひと味もふた味も違います。久美浜の比治の里では、京丹後市直営の猪・鹿肉処理場ができ、いつでも気軽に買えるようになったそうです。毎月第3金曜日に行われるKBSの朝市にも、気軽に出展する人たちが増えてきました。


10年余りの交流で感じることは、京丹後に限らず日本の農村は、意外に物心両面とも、豊かなのではないか、ということです。今回の農家の所得補償や、大規模農地政策など、一律に農村が疲弊しているような報道や、政策が目に付きますが、単純な年間収入の比較だけでは計りきれないモノがあるように思えます。JAが買い上げない規格はずれの果物や野菜など、個人的な交流や流通が出来れば、都会の人々にとっても大きな幸せと恵みになりえます。JAは、手間ひまかけた美味しいお米も皆一律に目方だけで買い上げています。これも納得出来れば、美味しくて高いものが、当たり前に受け入れられそうです。


今のところ、田舎の親戚がたくさん出来たみたいで、大変重宝していますが、皆さんにもできることなら、おすそわけをしたいものです。今のところ組織的に何かをすることは、私自身考えてはいませんが、情報提供やご紹介はいつでもしますので、いつでもお声掛けをしてください。