蒼空の兵(刀剣男士 編)。 | 音の破片

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刀ステ 天伝「蒼空の兵」で登場する刀剣男士たちについて書きたくなってしまったので、書きます。

長いです。

(中の人のことを書いているわけではありません。)

 

刀ステで見る、一期一振という刀剣男士

ゲームで一期一振を初めて見たとき、

「なんか腹に一物ありそうなやつだな」と思っていましたw

 

穏やかな物言いや物腰、他の藤四郎たちを「弟」と呼んで面倒を見ているっぽいがどこかトゲのあるよな、奥歯に物がはさまったような言い方をするので、私には最初、どうしてもただの「優しきロイヤルお兄ちゃん」には思えなかった。

 

天伝では、序盤で見せる顔はそれこそ、優しきロイヤルお兄ちゃんなのだが、中盤から後半にかけては「あー、豊臣の刀っぽいねー」と思える苛烈さを見せてくる。

 

そう、私がずっと感じていた違和感は、これだったんだなあ、と思いました。

穏やかな表情の下に隠しているのは、自身が燃えて元の主の事すら思い出せないという劣等感であり、しかし農民から天下統一を成した豊臣秀吉の刀として有名なので、目標に向かってしたたかながらも苛烈に攻める、

私が思う「一期一振」そのものだったなあ、と。

まさに「うちの本丸の刀だ」(←自分が思っていたとおりのキャラだった、という表現です。)

一期は普段大声を張り上げたりすぐにカッとなったりしないし、先陣切っていくというよりサブ的(副隊長、みたいな)で、

 

全員が滝の前で集合して作戦会議をするときでも「〇〇、ということ、ですね?」

「〇〇、ということでしょうか」など、他人の話をまとめる書記長的立場(←)でした。

しかし、秀頼に名を名乗れと言われるシーンや、秀頼がどうしても戦に出たいと刀を抜くシーン、阿形だったか吽形だったかと対峙するシーンなど、いざという時には、大声だすんだなあ、と、ちょっとびっくりしました。

 

まるで水が流れるような殺陣、そして鋭い氷のように冷ややかにとどめを刺すシーンは、まさに息をのんだし、

 

真田丸で、元主でもある豊臣秀頼と弥助に初めて対峙する、敵と味方が混在する、ひりつくシーンがあるんだけど。

秀頼にたしなめられてしぶしぶ刀を納める弥助に向かって、「よろしい」とばかりに一期がにっこり微笑むんですよ。

 

この修羅場で、あのロイヤルな笑顔!

毎回ゾクゾクしてましたwww(変態)

 

秀吉との思い出も、秀頼との思い出も大阪城と共に焼け落ちた、という一期一振。


しかし「懐かしい声がする」「思い出は焼け落ちてなどいない、奥底に眠っているだけ」とか言うあたり、豊臣を憎からず思っていたのだろう。

記憶が無い、ということに誰よりもこだわっていた(というかあえて気持ちを押しやって、先だけを見ようとしている)一期に、

大阪城にいなかったおかげで記憶がある太閤三文字が、秀吉や秀頼と一期を「青くて、広くて、でっかーい、青空みたいな人」と言う。

蒼空というキーワードにおさまったことで「みんな豊臣なんだよ」とまとめたわけだ。

 

そっかー、だから一期の髪はあおいんだね~、とかどうでもいいことも思ったがw

 

どうでもいいけど、うちの一期、極になってから、より苛烈な性格になってたり、あるじに急にタメ口きいたりしだしたんだけどなんで?w

 

山姥切国広という、刀剣男士

刀ステ本丸では、近侍であり、初期刀のようです。

実は、私、ゲームではこの刀、全然使っていないんですわw

たぶんまだレベル40くらいですよ?(ちなみに最近来た太閤左文字はカンスト)

 

なんかね、ゲーム内での台詞がいちいち卑屈なんで、好きになれないなあ・・・て思ってました。

 

回想でも「好きにしろ」「知らん」とか、わりと他の刀と距離を置く感じのやつだな、と。

しかし、刀ステでは大人気キャラ、ほぼ毎回登場してるんじゃないかと思います。

 

いやしかし、初めて生で山姥切国広を見ましたけど熟成されたキャラになってるなあ、と。


刀ステ過去作では、思った通りの「卑屈キャラ」でしたが、今作ではだいぶ練度のレベルが上がっているらしく、かなり頼りがいのある刀に成長してる。

いままではすぐ「勝手にしろ!」とか言ってたり、一人で解決しようとして結果、空回りして自爆してたと思うんですけど、

今作は「一期にまかせる」、「宗三、頼めるか」など、隊長らしく仲間を信じて役目を託しているのがわかる。

ごねる清光の荷物を持ってあげたり、

偽物であることは則ち、俺であることだ、と「偽物トラウマ」を克服している感すらあるし、

「俺の逸話と付け焼き刃の逸話を並べて語るな!」という言葉からも、自分というものに自信を持っているのがわかる。

 

一番の古株が「失う覚悟はできている」と言うと、ものっそい、重い。

 

風のように敵戦陣を切り裂いていく殺陣は、軽やかながらも殺傷能力がかなり高いことを思わせる。すごい。

最後の弥助とのラストバトルは、千穐楽では、まさに「死闘」そのものだった。

お互いの最後の力と想いを振り絞ってる感じがした。

 

個人的にはやはり最後の全舞台と全装置をフル稼働した「回る殺陣」で、山姥切が滝から出てくるシーンがほんとうに面白くて好き(配信では端っこにちょっと映った程度だった。DVDに入るかな?)

 

今作を見て、今更ながら、やっと山姥切のかっこよさを知り、レベリングを始めました(遅!)

 

 

宗三左文字という、刀剣男士

「未亡人キャラ」と常に言われる、宗三さんですがw

私、けっこう好きなんですよね。

もともとこの刀ステをスキになったきっかけが、虚伝の宗三さんの真剣必殺だったんですけど(ピンポイントすぎる)

思わずテレビの前で「カッコイイ!!」てガッツポースしたくらいですよww

あの宗三さんがまた生で見られるとか、そりゃ通っちゃいますよね?w

 

今回、虚伝よりもかなりレベリングこなしてきた感がありました。

宗三といえば、信長の愛刀でもありながら戦では使われない「お飾りの刀」というイメージなので

「戦闘とかめんどくさいんですよ、まあ、主がどうしてもっていうのなら行ってやってもいいですよ」みたいな、なんでちょっと上から目線なん?ていう刀ですがw

今回はね、戦闘でも大変頼りになってました。敵と対峙したときに見せる背中の頼もしさといったらなかったね!!

敵からの攻撃を首だけでひょいひょいとかわしていく様子や、強豪な真田十勇士達をたった一人で、しかも全員峰打ちで伸しちゃうとか、

「戦に出た経験は、そう多くは、とはもう言えませんね」という台詞からも、もはやカンスト目前なのでは?という感じです。

 

中でも、一期が大阪城に潜入する際に「僕も行きます!あの弥助とかいう男、信用なりませんからね」という台詞には正直びっくりしました。

今まで戦場についてきてやってる感満載だった宗三さんが・・・やる気を見せている・・・(さにわ感涙)

 

太閤左文字という、刀剣男士

新キャラでありながら、この物語のキーポイント人物でもあった太閤。

豊臣の刀だったけど、二条城の会見で秀頼が家康に送った刀だったため、太閤は燃えずに済んだ、そのおかげで秀吉の記憶を覚えていたわけだ。

 

序盤は、徳川家康の護衛として側にいたわけだが、まあ、徳川家康もこんな派手で怪しいヤツをよく側に置けたもんだ。

真田丸で信繁は山姥切に対して「かような怪しき風体の者をこの出城に入れるわけがなかろう!!」と言うが、まあ、まったく、その通りだよなww

たとえ素性が知れなくても、つかえそうな駒は手元においておく、これが狸親父のゆえんかな?

それとも、もしかしたら家康は、太閤が「刀である」ということを知っていたのかもしれない。

 

初めて会った太閤に対して、秀頼が「すまなかったなあ、そばにおいてやれなくて」という台詞がほんと泣けた・・・

「徳川も、豊臣もおもしろかった!」と天真爛漫に言う太閤に、秀頼も救われただろう。

 

他の刀剣男子に独特の呼び名を付けてたり、短刀ならではの機動力を見せつけたり、まさに自由気まま、「聚楽の心得」な太閤。

殺陣は、実は、一番「ステージ映え」するなあ、と思ってた。

広いステージを存分に使って動き回る殺陣は、スケールの大きさを感じさせた。

あと、ゲームで太閤を見た人は分かると思うんですけど、通常の太閤はカワイイんですが、真剣必殺の顔が、すごい怖いんですよw

あの形相がね、本当に再現されてて、鳥肌たちました。

あの広いステージを常に走り回って大変だったと思いますけど、もう、本当に素晴らしい太閤左文字でした。

 

加洲清光という、刀剣男士


初期刀組で、新撰組由来の刀というところからも常に人気が高い加洲。
あと、刀ミュージカルのほうでも人気だそうですね。私はミュージカルのほうは見てないんで知らないんですが。
初めてこの舞台を見た後「加洲が・・・加洲だった・・・」という感想しか出てこなかったくらい。本当に「生きてる加洲」でした

素晴らしかった・・・また同じキャスティングで出て欲しい・・・

 

しかしながら、加洲清光、こちらも私、ゲームの中ではほとんど使ってないんですよね。
あるじかまってちゃんキャラがすごくて・・・クセが強い・・・
そのくせ戦闘では沖田総司の愛刀なのになんか軽―い感じだし、自分を「川の下の子でーす」とか言うし、逆に大和守安定のほうが沖田に強い執着を持っている感じ(アニメでは)がします。

 

池田屋で切っ先が折れるほどに使われた(その上、破棄された?)という加洲ですから「あんまり大事に扱ってくれなかったけどさ」と沖田の話をすることから、大事に扱ってほしい=かわいくしてないと大事にしてくれない、みたいなかんじなのでしょうか。
 

刀ステでも、序盤は隠密行動中なのに「爪の色剥がれた~・・・服も泥だらけで、かわいくない!」とかすねたり、

豊臣の側近、大野治長には「(名を明かせないことから)あー、報償目当てにあつまった浪人衆でーす」とか言ったりする。
台詞がない場面も、服に泥が付いたらすぐにパタパタ払ったり、髪の毛整えてたり、どこをどう切り取っても。加洲w


山姥切に「国広はさ、どっちかというとかまってちゃんだろ?」という台詞には、山姥切も「まさかオマエに言われるとはな・・・」と言ったが、

全審神者も「いやいやそれはオマエだろ!」と突っ込んだに違いない。

 

また、この「かまってちゃん」もうそうだが、台詞のあちこちに「戦ジャンキー」「中ボス」など、現代っぽい言葉使いが出てくるあたり、おそらく刀ステ本丸でも、主の側にべったりついて、主の言葉をまねたりしているに違いない、とか思ったりした。
 

また、加洲はこの刀ステ本丸でもかなりの古参のようで振る舞いからもかなり練度高そうなイメージ。
殺陣もスピードと一瞬の殺傷能力は鬼気迫るものがあり、さすが沖田の刀、というところか。
あんまり沖田沖田言わないなあと思っていたけれど、ラストでの家康とのやりとりでは、今までの思いの丈をぶつけるような激高した加洲が見られた。
「人は、生きてるだけで立派な戦だ。」という台詞は全世界の審神者の心に響いたであろう。

 

うちの加洲も、これから愛します(こっちもまずはレベリングからだな。。。)
 

鯰尾藤四郎という、刀剣男士

豊臣秀頼の愛刀だったという鯰尾だが、本刀ステでは、1回しか会えていない。

一期に紹介されて

「どうも!秀頼さま!」と挨拶するときの笑顔ったら、もう思い出しただけで泣ける。

っていうかここで毎回泣いてた。

本っ当に嬉しそうに笑うんだよね。

その側で一期もよかったね、みたいな感じで鯰尾に優しい眼差しを送るから、二度泣ける。

 

「過去なんて振り返ってやらない」、口癖のように鯰尾は言っていた。同じく過去を忘れて落ち込んでいる骨喰に「骨喰だって、絶対、強い。」と励ます、メンタル強い子。

 

しかし、元主の秀頼に会ったときに、彼は大事な記憶を思い出したのだろうか。

「ここが夏の陣じゃなくて、良かった。今だけは秀頼さまを守るために戦える」

自分の責務と運命を分かっていて、それでも明るく振る舞う鯰尾がとても印象的でした。

あとは、問題の「ここをやり直せば・・・そう思ったときもあった」の謎、ですかねえ。

 

そういえば馬糞ネタ、無かったな・・・

 

骨喰藤四郎という、刀剣男士

一期、鯰尾と共に大阪城で焼け落ちたとか落ちてないとかあるが、今回は秀頼とは絡んでない。

どっちかというと徳川のほうを守っていた。

 

以前から刀ステには何度か登場するが、何かといつも落ち込んでいるw

骨喰は実直な性格のようで、戦場で死にたい徳川家康を守るために

「あんたには生き延びてもらわないといけない」と特に理由もつけず言い放ち、

結果、「やーだよー」みたいな感じで家康に逃げられてしまう。

もっと、なんか、言い方w

 

でも逃げていく家康に「ったく、メチャクチャなじいさんだな」と言い放つ鯰尾に「でも、ちゃんと守らないと。」と返すあたり、真面目か!wっていう。

 

骨喰は、前作の足利の物語が印象が強すぎて、今回は脇役って感じでしたが相変わらずスライディングが絶妙でしたね。

 

 

ほらね、長文でしたねw

 いやあ、愛が止めどなくて。

 

でも、やっと、言いたかったこと全部吐き出すことができました。

あーすっきりした。

 

 

これで次の戦場でも存分に戦えようぞ!!

 いざ!