君がいると思えば。 | 音の破片

音の破片

音楽(ライブ)好き人間の、右脳的ブログ。

 

 

あ、

ブログお久しぶりになりまして。

前回書いたのが、MMXXか。

もう遠い昔のようですねw

 

 

あれから、新型コロナウイルスの登場で世界が一変しましたね。

自粛、飛沫、マスク、給付金、イソジン(←)と、新しいウイルスに、人間が右往左往させられる毎日でした。

 

デマや誹謗中傷、差別に偏見。

結局、あの大震災の時と変わらない「二次被害」のニュースばっかりで、がっかりです。

あの悲劇になんも学んでないんだな。

 

自粛警察、ていう言葉は個人的に面白かったな。考えた人、ウマイ。

結局いま、メディアが自粛警察になってるのも、おもろい。

いや君らメディアが全国あちこち出歩いて、見知らぬ人に接触して、インタビューとかしてるやん、という矛盾w

まあ、その話はどうでもいいや。

 

言いたいのはですね。

「不要不急」とかいう言葉の強さだけに縛られてるんじゃねえよ、ということです。

 

「ウイルスは感染者からの飛沫感染で陰性者に感染させる」という事実を結局、

「知らない人がいっぱい集まる場所がダメ」みたいに結びつけちゃうわけですよね。

で、それがイコール「エンターテイメントは不要不急」にこじつけられている。

 

ライブや観劇は全てオンラインに変わってしまって、最初は、まあ仕方ないかな、と思ってました。

これはこれで、画面の前だったら背の高い人が前にいて見づらいとか、場所のせいで音が悪いとそういうの無いし。

脳内再生しなくても何度も見られるライブもあるし、

なんなら全員最前列じゃん、画面越しだけど目が合うじゃん、ラッキー。

くらいに思って見てました。

全国の人が遠征しなくてもライブが見れるなんて、もしかしたら新しい集客につながるかも?とかも思いました。

 

ですが、結局、無観客ライブは無観客ライブでしか無かったわけです。

明らかに、アーティストのテンションが違うんですよ。それは、どんなに超有名アーティストでも、毎回チケット取れない人気アーティストでも、オンラインライブでは、まったく違う人みたいでした。

知ってる曲なのに、ライブで見た時とは全然違う曲みたいでした。

 

ライブってのは、やっぱり観客ありきだからこそ、成立していたんだと思いました。

それはもちろん観劇もスポーツ観戦でも、一緒でしょう。

配信ライブの限界があっさりと、見えた気がしました。

 

最近は、ほとんど見てません。

 

で、今また感染者が増加し、緊急事態宣言が発令されました。

やっとライブがちらほら開放されたかと思ったら、まーた「エンタテイメントは不要不急です」ムードだ。

あのね。

 

エンタテイメントが不要不急であることが、ウイルスを封じ込めるのに重要なことではない。

感染拡大防止のために、飛沫感染を最小限に抑える努力をすることが重要なのだ。

 

と、声を大にしたいので、太字にしておくw

だってもうここまで感染拡大しちゃってたら、封じ込めようがないでしょう。

 

現時点でも、ライブなどの開催側は、最大限の努力をしていると思う。

入場者数の制限、入場者の体温測定、入場者の記録、入退時のアルコール消毒、観客や係員のマスク装着、開場時間の変更。

さらに入場したら大声でしゃべらない、ライブ中は歓声禁止、拍手のみ。という「飛沫の可能性を最大限抑えた」上で、それでも感染の恐怖と隣り合わせになりながら、開催している。

 

不要不急でいったら、在宅やオンラインで仕事しろとか言っておきながら、お金が出るから国会議事堂に集まって大して話も聞かないで時間をすごすような会議やってる人らのほうがよっぽど不要不急だと思うけどw

オンラインでやれや。

 

 

 

 

と、怒りを吐き出したところで、

ここからが本題ですww

 

ストレイテナーのニューアルバムツアー「Applause TOUR」へ。

新しく横浜にできたZEPPです。まだ新築の香り!!
 

上述したとおり、ありとあらゆる感染防止対策を取られたライブでした。

 

今回は2階席だったのですが、連番の席以外は1席空けたスタイルで、知らない人と十分な距離が取れます。(さすがに前後間は無理だけど)

2階から1階席を見おろした景観は、

正直、心が痛い、としか言いようがありませんでした。

 

通常だったら、スタンディング開催で、1階は人の海になっていたことでしょう。

ストレイテナーは人気バンドなので、このくらいのハコなら余裕で埋まったはずです。

しかしながら、目下には所々が空いた椅子が寒々しく見えました。

おそらく動員はスタンディングだったらこれの3倍くらいは入ったんじゃないかな。

となると、おそらく開催しても赤字の可能性があります。さらに感染防止対策で予算もかかったでしょう。

この条件をのんで、中止にせず、我々ファンのために、開催してくれた。

 

それだけでも、もう「愛」しかないです。

 

客電が消え、出囃子を迎えるのは、いつもよりも大きく、そして長めの拍手でした。

もう、それだけで泣けた。


声を封じられた客席から鳴り響くたくさんの拍手、それがまさに「ありがとう」としか聞こえんわけですよ。

 

私自身、このライブに行くことを正直生きがいにしてました。

このライブにいけるんだったらなんでも頑張れる。

そんな日々でした。

 

でも、次々と他のバンドのライブが中止になる中、このライブももしかしたら中止になるかも知れないと思った。


毎日、祈るように過ごしていました。

たのむ、この希望だけは消さないでくれ。と。

 

最初の1音目がステージから放たれた瞬間、緊張感と、安堵感と今までの不安な気持ち、

全部爆発して、涙が止まらなかったです。

今までみたライブ史上一番泣けた。

 

自粛生活でライブを我慢して、我慢して、やっと見られたってのもあるし、

今回のアルバム「Applause」が好きすぎて、好きすぎて演奏されるだけでもう涙が・・・ってのもあるし。

なにしろ、大好きなバンドが目の前で、我々のために、いろんな制約や我慢を乗り越えていま、演奏してくれるっていうのもある。

 

1曲1曲、演奏が終わる度に鳴る客席からの拍手が、いつもより長い気がしました。

 

テナー名物(勝手に言ってるけど)の、ゆるい楽屋トーク調MCも、大笑いしたいのに声は控えめで、

いつものあの曲も、男子ファンの壮大なコーラスは会場から聞こえてこないけど、

その分、1曲ごとに響いた大きく、長い拍手は、バンドに対する感謝と愛の証なんだと思いました。

 

 

あとは、なんか、

このセトリの裏テーマが「愛」とか「絆」、だったような気がしてます。

いや、知らんけど

勝手に想像してるだけだけど。

 

 

声を封じられても我々テナーファンの絆は壊れんよ。


一緒に歌えなくても、我々テナーファンの愛は途切れんよ。

 

そう思った夜でした。

 

願わくば、全公演、無事に、開催できますように。

全国のテナーファンが幸せな夜を迎えることができますように。