女子校バトル | 涙の分だけ墜ちてゆく

女子校バトル

「ね、ライナ…この学校マトモな子いないじゃん」

入学式の日の午後、恵美が言ってきた。

内申書がドロドロで小学生並みの問題…それで全校生徒千人超えとなれば、それも致し方ないのかも知れない。

廊下でスレ違う度に顎を突き出して見下したり、斜にかまえたり、露骨にメンチ切ったり…

何なんだ!この学校~!?

一年生のトイレでたまっている数人のヤンキーがジロジロ見てる。

知らないふりしてトイレに入ると、

「クソでもしてんじゃね~の?」

「ちげ~よ!クッサイ生理タンポン入れ替えてんだよ!」

ぎゃははははは~

ここで黙ってたら楽しい高校生ライフが、楽しくなくなるかも…

トイレから出ると、一番邪魔臭そうな場所に仁王立ちになっていた女の顔に濡れティッシュを投げつけた。

「ふざけんな!てめ何す…」

言い終える前にローキックを入れると、女はしゃがみ込んだ。

一瞬の間をおいて一斉にワーワー言い始める。

何やってんのよ!
こっちは何もしてないでしょ!

ふざけんなブス!

イキがってんなよ!



(あ~めんどくさい…)

「邪魔しないでよ」
「ああん?」

「人が普通にやってんだから邪魔すんなっつってんだよ!」
中途半端な連中だったから、その一言でシンとなった。

「ちょっかいかけて来なきゃ、何もしないからさ…かまわないでくれる?」

それに対しては誰も答えず、その場は終わった。

さすが名古屋の四大バカ女子校だけあって、少し目立つというだけで周りがほっといてくれないんだな…と、自覚。

夜、恵美と携帯で話すと恵美も似たような事があったらしい。

あたしは別に喧嘩が好きなワケでも、慣れてるワケでも、強いワケでもないけど、妥協が嫌いだったから邪魔する相手には強気で向かって行った。

こっちは、マイペースで、ほのぼのやりたいのに、自分の力を誇示したいのかカラんでくる。

最初の二週間くらいは、そんな小競り合いがチョコチョコあった。

だけど、次第にそれぞれの立ち位置が明白になってゆくと、そんな子達も大人しくなっていき、少しずつ話しもするようになった。

その中に同じクラスのエッコと真弓がいて一緒にいる事が増えた。

恵美とは違うクラスだったし、恵美は恵美で新しい友達も出来たようで次第に疎遠になっちゃったんだ。