あっという間の10年。
そして、今の私の原点です。
大分大学医学部での学生講義。
2002年から毎年、
医療面接の授業の中で、登場させていただいてます。
私の体験談をありのままに、
そして、患者の生の声を伝える授業です。
当初は5年生に向けてでしたが、
カリキュラムの変更もあり、現在は4年生にお伝えしています。
歩けないほどの全身の痛みで入院していても、
この時期が近づいてくると、
「退院します!」と言っては主治医に、
「できるわけないでしょう」
そう言われていました。
そんな状態でも可能にしていた原動力って何か
考えてみると…
学生講義では、私自身が 「生きている」 ということを
感じることができる唯一の時間だったから。
そして、「こんな私でも、生きていていいんだ・・・」
「こんな私でも、役に立つことがあるんだ・・・」
そう感じることができた唯一の時間だったのです。
医学生は、患者である私を否定することなく、
真剣な眼差しで、うなずきながら耳を傾け聴いてくれた。
受け止めてくれた。
そして、最後の質問タイムで質問をしてくださることほど
うれしいことはない。
興味をもって聴いてくださったからこそ
出てくる質問だと思うから。
毎年、私の語りは変わっています。
それは、現状が毎年変わっているから。
この授業中、私自身が感じること、気づくことがあり、
そこから私自身が成長させていただいています。
今日も、多くの気づきと発見、反省があり、
これからの私の成長につながると感じています。
今日の大きな気づき、発見は…
私は認めてほしかったんだと感じたことです。
否定されない、受け止めてもらえる…
いろんな表現をしてきましたが、
*患者として認めてもらえる
*人として認めてもらえる
*存在を認めてもらえる
私に欠けていたものでした。
そして何より私自身が、
私のことを認めてあげることができるようになったのは、
学生講義に毎年参加させていただくようになったおかげです。
人に自分の気持ちを伝えることが全くできなかった私ですが、
今では、表現者として自分の想いを語り伝えることが
できるようになりました。
そして、これまでの学び&成長を
早く形にしたいと感じた1日でした。
いつも励みになっています!!
ありがとうございます♪