何か症状があると気になる…
それは、身体からのメッセージ。
そこで大切なことは、
十分に身体の訴えに耳を傾けることだと私は思う。
そして、その訴えに対して、
どういう行動に移るのか…。
さらに身体の声に耳を傾け、自分自身と対話するのか、
無視するのか、
病院へ行くのか。
そこで病院を選択した場合、多くの人が陥りやすい
トリックがある。
日本には、有難いけど時として厄介な
医療・健康保険制度がある。
健康保険は、基本的には疾患が存在しないと使えない。
疾患が存在しないと保険が使えず、自費。
一般的に病気という言葉はよく使われているけど、
実は曖昧な言葉。
医学的な定義があるわけではない。
本人に不調が感じられても、
医学的に異常がなければ「病気ではない」と判断される。
そして医療では疾病、疾患などという言葉が使われるけど、
保険を使う以上は、何かしらの疾患名がないと使えない。
なので、医学的に異常がなく、
本人が異常を感じている場合、
「心因性○○」とか、「○○の疑い」というように、
何かしらの、いわゆる病名というような「診断名」がつく。
でないと、健康保険が使えない。
すると多くの場合、この「病名」に惑わされてしまう。
異常 = 病気
病気 = 病人
そうしてしまうほうが、ある意味、楽かもしれないし、
なにより安心できると思う。
人は何かのくくり、グループに属していると
安心する傾向があるように私は感じています。
自身では異常を感じているのに、
病院では「どこも異常はありません」
「病気ではないですよ」
そう言われると、とても不安を感じるし、
医師に対して不信感さえ抱く。
別の医師に「○○病」ですね。と診断をつけてもらえると、
病気がわかってホッとして安心する。
そして、わかってもらえたその医師を良い先生と
判断したりする傾向が強いようにも感じている。
私はそれが良い悪いを言っているのではなく、
私自身もそうだったし、
多くの方にそういう傾向があるように感じています。
ただ、この場合、
ここからが大切だと思います。
診断名がつき、「私は病気だ」という認識が
強くなればなるほど、
そこから抜け出しにくくなる傾向が強い。
病気に振り回される状態となる。
一番大切なことは、
「身体が何か訴えている」という事実。
頭が痛い、
お腹が痛い、
腰が痛い、
眠れない、
食べられない、
というような身体からのメッセージを大切にしてほしい。、
自分自身が感じているという事実を大切にしてほしい。
そして、そのメッセージをうけとって、
自分自身と対話して、感じ、見えてくることもあるでしょうし、
病院を受診し、よりわかることもあるかと思います。
診断がつき、何か異常を指摘されたなら、
その事実と向き合い、改善するために前進。
自分が楽に過ごすため、
日常生活が快適に過ごすことができるように、
自分自身と対話=自分とのコミュニケーションを大切に
することが重要だと私は感じています。
病院で異常が発見されても、異常がなくても、
身体が何か訴えているという事実。
自分が感じる事実、
おきている事実を大切に扱うようになり、
私は病気に振り回されることなく、
15の疾患名とともに、
楽に過ごせるようになりました。