ソロジャーナルの

「スチール・サルベージャー」をプレイ

 

・・・していたのですが、

その世界観から飛び出して、

自分で小説をつくり始めちゃいましたてへぺろ

 

サイコロもトランプも振らなくなり、

マイワールドに突入です🌍キラキラ

 

 

登場人物

 

デラミ:探索型ロボット。てんとうむし

    スパイダー型(腕2,足4)。

    本が好き。人間に好奇心を持つ。

 

ニーナ:探索型ロボット。犬型。しっぽフリフリ

 

フジカ:ニーナの飼い主。人間。政治家。お母さん

 

 

【これまでのあらすじ】

汚染された地球の地表を探索し、

人間のために資源を取りに行く探索ロボットの

デラミとニーナが、仲良くなります。

 

ニーナの飼い主であるフジカに、

全ての足を緑色に塗ってもらったデラミ。

デラミが楽しそうに指を動かす姿は、

草原にあこがれるニーナには嬉しい光景でした。

 

 

そこからの続きです。

↓

 

 

 

  デラミの引越し。

 

 

翌朝。

壁のシフト表を見に行くと、人間のグループ長が言った。

「デラミ、お前は配置換えだ」

「配置換え?そんなのあるんですか?」

「前代未聞だよ」

 

グループ長が、他の人間たちにテキパキと

私の引越しの指図を始めた。

(こういうの、青天の霹靂って言うんだっけ?)と

ぼんやりと、以前読んだ本の言葉を思い出していた。

 

仲間たちも少しざわついていた。

「勝手に足を緑に塗ったりして、規律を乱すやつだし」

「こっちは厄介払いが出来て、ちょうどいい」

そんな陰口が聞こえた。
あっそ。じゃ、バイバイ。
誰にともなく手をふった。
 

作業着の人間たちが、私と私の寝床を台車に乗せ、

シェルター内の通路を使って運んでくれた。

 

 

――到着した場所は、

フジカさんの個人シェルターだった。

 

フジカさんと作業員たちが少し話をした。

そして、室内に私の寝床を取り付ける作業が終わると、

作業員たちはすぐに帰って行った。

 

私とフジカさん、そしてニーナだけになると、

フジカさんは楽しそうに笑った。

「ようこそ、デラミ。今日からここがあなたのお家よ」

 

ニーナはしっぽを揺らしながら言った。
「フジカさんが手配してくれたんです」
 
「そうなんだ。ありがとう、フジカさん、ニーナ」
私の胸の小さなエンジンが少し火照った。
 
 
それからの私は、ニーナと一緒に、
フジカさんのシェルターを起点にして
地球探索の仕事をすることになった。
 
チームになったので、
うっかり損傷することもなくなった。
 
助け合うっていいことなんだな、とぼんやり思った。
 
 
 

 

  フジカ、狙撃される。

 

 
それからは、しばらく楽しく暮らしていたんだけれど。
 
ある日、私たちが外作業から戻ってきたら、
フジカさんが右腕を首からつるしていた。
 
ニーナが驚いて、駆け寄った。
「ケガですか?大丈夫ですか?」
私もその後に続いて、走り寄る。
 
フジカさんは、「うん、ちょっとね」と笑う。
でも、少し青い顔をしている。
 
「……午前中に撃たれたの。かすっただけよ。
 犯人は見つかってないわ。
 仕事柄、危険があるのはわかってたけど……」
 
フジカさんは大きなため息をついてから、
ソファーにそっと体を沈めた。
肩が少し震えていた。
 
私は台所で腕を伸ばしてホットコーヒーを淹れ、
カップを背中のトレイに載せて、
フジカさんのところへ運んだ。
 
ソファーに座っているフジカさんは、
「ありがとう、デラミ」
と言って、左手でカップを持ち、コーヒーを飲んだ。
 
そこへチャイムが鳴った。
 
私が壁によじ登ってモニターを見た。
フジカさんの秘書のイチジョウさんだった。
フジカさんが頷いたので、ロックを解除した。
 
イチジョウさんも青い顔をしていた。
「やっぱりまだ犯人はわからないそうだ。痛むか?」
フジカさんの顔を覗き込む。
「大丈夫よ」
「くそう。誰なんだ。見つけたら……殺してやる」
「やめて、マサル」
 
私はなんとなくだけど、この二人、
良い仲なんじゃないかなあ、と思った。
探偵の勘よ。あ、探偵じゃないけど。
 
 
フジカさんは、少し暗い顔をして言った。
 
「私の政策案に問題があるのかもしれない。
 あるいは、私個人への恨みなのかしら。
 シェルターが損傷したら、私だけの被害じゃなくなる。
 銃を使うなんて御法度中の御法度よ。
 なのに、そこまでするなんて……
 よほどのことよね」
 
「そうさ。捕まえたら犯人は即死刑だ。
 だが死刑台に送る前にオレがやってやる……」
 
「お願い。落ち着いて、マサル。
 私のことで、あなたが暴走することが怖い。
 それにシェルターが壊れる可能性があることも怖い」
 

「だったら、私とニーナで犯人を見つけましょうか?

 ね?ニーナ」

 

私が言うと、フジカさんとイチジョウさんとニーナが、

いっせいに私を見た。

 

「デラミ、あなた……」

 

「犯人がわかれば、イチジョウさんも
 フジカさんも安心できるんでしょう?」

 

ニーナがしっぽを振った。

「私も賛成です。探索は得意ですし、
 デラミさんは、探偵の仕事に詳しいですよね」

 

「いや、詳しいってほどじゃないけど」

「でも、ミステリー小説がお好きですよね」

「まあね」

 

フジカさんが困ったように笑った。

「あなたたち……本気なの?」

 

「うん」

「はい」

「……そう。じゃあ、お願いしようかしら」

 

苦笑するフジカさんを見て、イチジョウさんが口を挟む。

「おい。命令もしてないのに勝手なことをするんじゃない」

 

「イチジョウさんも犯人を殺すって言ってたじゃない」

「それは……」

「じゃあ、私たちが先に見つけるわ」

 

ニーナが嬉しそうに、

「捜査開始ですね!」

と言った。