ソロジャーナルの

「スチール・サルベージャー」をプレイ中。

 

デラミもだけど、ニーナも好きになったので、

こちらも動かします。

 

(デラミとニーナは、シェルターに住む人類のために

 汚染地域を探索して、資源を回収するロボットです)

 

 

今回の主人公

 

ニーナ:探索型ロボット。

    イヌ型。飼い主がいる。

 

フジカ:ニーナの飼い主。人間。政治家。

 

 

本日の探索場所:♣4 鉄道車両基地

エネルギー残量( 6面ダイスを3つ振った合計)11/18

 

人物の設定は、6面ダイスを何度も振って決定。

「20代」「女性」「仕事:政治」「性格:責任感が強い」

 ↑

飼い主に今回、名前を与えました。「フジカ」です。

 

…これらの出目により、お話を作りました。

 

 

 

  ニーナ、1回目の損傷。

 

 

私ことニーナは、昨日と同じ車両基地へやってきました。

「……ここ、昨日も来ましたね」

 

四本の脚で線路の間をてくてく歩きながら、

昨日拾った黒いケースを思い出します。

「まだ、有用なものはあるんでしょうか」

 

停車中の車両の周囲を調べていると、

整備施設の一角に、見慣れない収納コンテナを発見。

「これは……」

センサーで確認します。

かなり有用な資源。

「やった!」

私は嬉しくなってコンテナの周囲をぐるぐる回りました。

 

昨日よりずっといいものを見つけた。

「今日も、ちゃんとお役に立てそうですね」

慎重に資材を回収して、背中の収納スペースへ。

エネルギー残量、10/18。

 

基地を見渡します。

「……昨日と同じ場所だけど、

昨日とは違うものが見つかるんですね」

そう呟いて、次の探索場所を探し始めます。

 

整備施設の奥へ。

そこには、昨日は見落としていた

大きな金属製の収納庫がありました。

「……これ、何かな?」

センサーを向ける。

反応は強い。

非常に高い価値の資源。

「わあ……!」

私は思わず近づきました。

 

ところが――

ガコンッ!

収納庫を動かした瞬間、内部の部品が崩れ落ちてきました。

「わっ!」

咄嗟に飛び退く。

けれど、一本の脚が金属片に挟まれてしまった。

「いたっ……!」

なんとか引き抜いたものの、脚の動作がおかしい。

 

自己診断。

損傷:1。

「…………」

私はしばらく自分の脚を見つめました。

「……壊れちゃった」

けれど、収納庫の中には確かに素晴らしい資源がある。

私は少し考えてから、資源を慎重に回収しました。

エネルギー残量は、7/18になりました。

 

「これだけ役に立つものなら……

 脚一本分の価値は、ありますよね」

そう言ってみたものの、

少し寂しくなって、尻尾を下げました。

「……帰ったら、修理してもらいましょう」

 

そして、三本の正常な脚と、少し動きの悪い一本の脚で、ゆっくり歩き出しました。

「でも……すごいもの、見つけたから」

背中の収納スペースを振り返ります。

「これは、フジカさん(飼い主)も喜んでくれるかな」

 

エネルギーは 7/18。まだ探索はできます。

けれど、脚が一本壊れています。

すでに、かなり有用な資源を2つも確保しました。

私は少し考えて――

「……うん。今日は帰ろう」

今日は仕事の成果も十分です。

 

「この資源を持って帰って、ちゃんと渡したい」

飼い主のフジカさんの顔を思い浮かべます。

「……帰ったら、脚を見てもらって。

 それから……また少しお話できたらいいな」

ぎこちなくなった脚をかばいながら、

車両基地をあとにします。

今回はここで帰還。

 

「ニーナ、おかえりなさい。
 あ!あなた、足を怪我してる。痛い?大丈夫?」
と、フジカさんは心配そうに私の顔を見ました。 
 

私は、フジカさんを見上げます。

「うん……ちょっと壊れちゃいました」

少し考えてから、付け加えます。

「でも、大丈夫。動けます」

フジカさんは、私の足を観察して、言いました。

「これなら、私も直せそうね」

 

フジカさんは私を抱き上げ、台に載せました。

目を保護するためにゴーグルを装着し、

「じっとしててね」とレーザーを当ててくれます。

「はい、わかりました。動きません」

そう言いながらも、私は昨日の話が気になりました。

 

「フジカさん。昨日の話ですけど、

 あなたが政治のお仕事を頑張って、うまくいったら、

 草原で一緒に走りたいって」

私は少し首をかしげました。

「草原って、どんなところですか?」

 

「とっても素敵な場所よ」
レーザーを動かしながら、フジカさんは続けます。
「とても広いの。
 緑色の草が一面に広がっていて、
 寝転がると爽やかな草の匂いがするわ。
 時々、強めの風が吹くと、草がなびいて、
 ざーっと音がするの。
 あなたは耳を立ててそれをよく聞いてたわ」 
 

私は耳をぴんと立てました。

「緑……いっぱい?」

頭の中に、まだ知らない風景を思い浮かべようとしました。

「草の匂い……。ざーっていう音……」

フジカさんの言葉を一つずつ、記憶装置にしまいます。

「……肉体の私は、耳を立てていたんですね」

なんだか嬉しくなりました。

「今も、そうするかもしれません」

修理中の脚をちらっと見てから、またフジカさんを見ます。

 

「あの。昔の私がそうしてたなら……」

少し間を置いて、

「草原で走るの、きっと好きだったんですね?」

私の尻尾が、台の上で小さく揺れます。

 

フジカさんは、微笑みました。

「そうよ。大好きだったわ。

 『そろそろ帰ろう』って声をかけても、

 走るのを止めなかったくらいなんだから」

 

フジカさんは、レーザーのペンを横に置き、

私の顔を両手で挟んでなでました。

「だから、また草原に行って走りましょう。

 ……探索の仕事、本当に気を付けて。

 現在の法律では、

 5回損傷したロボットは廃棄処分なの。無理しないで」

 

フジカさんは、私の体を抱いて台から降ろしてくれました。

「……また、走れます?」

修理された脚を、確かめるように動かします。

「……ほんとだ。ちゃんと動きます」

 

それから、少しだけしゅんとしました。

「5回……」

自分の脚を見つめる。

「じゃあ、あと4回なんですね」

少し考えてから、顔を上げる。

「……はい。無理はしません」

 

そして、彼女の手に頬をすり寄せるようにして、

「フジカさんも、無理しないでくださいね」

と言いました。

「政治のお仕事も、たいへんなんでしょう?」

 

フジカさんは、私の頭を撫でます。

「ええ、お互い、無理しないようにしましょうね」

そして少しだけ笑って、優しく言いました。

「ニーナ、いつか草原で走りましょう」

 

私はその約束を、大切なものとして記憶しました。