昨日から、ソロジャーナルの

「スチール・サルベージャー」をプレイしています。

 

シナリオはTALTOのサイトで読みました↓

 

 

2枚のトランプより、また新たにロボットを作ります。

 ダイヤ : 動物型

 ハート : 人間と変わらない感情表現が可能

 

 

今回の主人公

 

ニーナ:探索型ロボット。

    イヌ型。飼い主がいる。

 

本日の探索場所:♣4 鉄道車両基地

エネルギー残量( 6面ダイスを3つ振った合計)11/18

 

人物の設定は、6面ダイスを何度も振って決定。

「20代」「女性」「仕事:政治」「性格:責任感が強い」

 

…これらの出目により、お話を作りました。

 

 

 

  ニーナの話

 

 

私は動物型ロボット。犬型です。

大きさは中型犬くらい。

 

型番はSS-27。

ニーナと呼ばれています。

 

耳があって、尻尾もあります。

感情表現は、人間と変わらないレベルで可能。

つまり、

「うれしい」ときはうれしい顔をしますし、
「嫌だなあ」と思ったら、嫌そうな顔もします。

……これは便利な機能なんでしょうか。

 

今日のエネルギー残量は11/18。

まあまあですね。

今日の仕事は――

インフラ関連エリアの鉄道車両基地。

”列車内や整備施設に物資が隠されている可能性がある”。

了解。

 

私は四本足で、廃墟になった街を走ります。

鉄道車両基地が見えてきました。

線路が何本も並んでいます。

何台もの列車が、長い間動かされていないようです。

整備施設の大きな扉は半分開いています。

私はその隙間をくぐりました。

 

中は暗い。

……でも、私の目には問題ありません。

まずは周囲を見回します。

古い工具。

空のコンテナ。

錆びた部品。

そして――

「あれ?」

一台の列車のドアが、少しだけ開いています。

私は近づきます。

鼻を近づけるようにして、中を覗き込みます。

……何かあります。

座席の下。

黒いケースのようなものが、ひとつ。

私は尻尾をぴんと立てました。

「これは……回収対象かな?」

前足で、ケースをちょいと触って、調べました。

「資源価値……1/13かあ」

うーん。

「……持って帰ろう」

資源価値が低いからって、置いていくのもなんだか気になります。

私はケースをくわえます。

「よいしょ」

引っ張り出す作業で、エネルギー残量が8/18になりました。

そして、尻尾をゆらゆらさせながら、

シェルターに戻りました。

 

持ってきたケースを、

シェルター横にある資源投入口に入れました。

シェルターの窓越しに中を覗くと、飼い主の姿が見えます。

 

私は三重扉を抜けて、居住区に入りました。

 

「おかえり、ニーナ」

私の歩く足音がフローリングでタシタシと鳴ったので、

彼女は私の方を振り向いて笑顔で迎えてくれました。

「今日は何を拾ったの?」

 

「さっき、黒いケースを拾ってきたんですよ。

 資源価値は低かったんですけど、持って帰ってきました」

「そう。ニーナは働き者ね。これからもよろしくね」

 

私は、顎を触られて、ちょっと目を細めます。

……くすぐったい。

でも、嫌じゃない。

「はい。また見つけたら持ってきますね」

女性が喜んでいるのを見て、私もうれしくなりました。

 

けれど、すぐに暗い表情になったので、尋ねました。

「どうしたんですか?またお仕事で何かあったんですか?」

 

私の飼い主は、まだ若い女性ですが、政治家です。

お父様の仕事を継いだそうですが、

やりたいプロジェクトがなかなか進まないとのことです。

 

「相変わらず、地球の浄化に及び腰の人が多いの。

 シェルター内の方が大事なのもわかるけど・・・。

 大きな派閥の説得に苦労しているのよ」

 

私は、女性の、きゅっと寄った眉を見つめます。

「派閥……」

私はその言葉を、頭の中で転がします。

「仲間なのに、仲間どうしで分かれちゃうんですか?」

「うん。どうしてかしらね……」

 

少し考えてから、女性の隣に座り直します。

「でも、うまくやっていけるようにするのが、お仕事なんですよね?」

女性の顔を見上げます。

 

「仕事というより……私には叶えたい夢があるの。

 また”草原”で楽しく走りたい。

 あなたがまだ肉体を持っていたあの頃のように」

 

私は、「え?」と思いました。

「……私が、肉体を持っていた……?」

自分の四本の足を見る。

金属の足。
関節。
爪のような先端。

私はロボットです。

それは知っています。

でも――この人は、別の私を知っている?

 

女性はそれ以上の説明はせず、

「さあ、ニーナ、仕事に行きなさい」と言いました。

「……はい」

私は小さく返事をします。

「行ってきます」

立ち上がって、少しだけ歩きます。

でも、数歩進んだところで振り返ります。

「”草原”って……どんなところですか?」

 

女性が何か答えるより先に、私は照れくさくなって、

「……帰ってきたら、また聞かせてください」

と言います。

尻尾を一度、大きく振りました。

そして、列車基地へ戻ります。

エネルギーは8/18。

まだ仕事はできます。

……それに。

私は、草原を見つけてみたい。

いつかこの人と走れる場所が、本当に残っているのか。

そのためにも、今日の仕事を続けます。

 

 

 

image