小説を連載しています。
「百輪女子高DAYS(デイズ)」シリーズです。
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(通し番号は、2章の「勧誘」から1を振っていきます)
(前作「百輪村物語」のパラレルワールドです。
登場人物の性別が逆転し、年齢も若くなっています。
前作を読まなくても大丈夫です。)
なんのこっちゃ?の方はこちらから→ 告知
「女子高」のまとめはこちら → 百輪女子高DAYS 目次
「村」のまとめはこちら → 百輪村物語 目次
登場人物名は、アルファベット表記です。
A(3-5 スケバンのボス) 悪久亜 アクアB(2-3担任・家庭科担当) 芭蕉先生 バブルC(2-3 生徒会副会長) 千枝 クララD(2-3 転校生) 大奈 ディアナE(2-3クラス委員・生徒会書記)栄子 エーデルF(1-1 DIY部・部長) 文子 フェリスG(1-4 DIY部・副部長) 月夏 ゲイナH(百輪女子高の教頭) 広瀬先生 ヒラリーJ(3-4 生徒会会長) 純子 ジャニスK(草切男子校2年) 加流 カールL(百輪女子高の校長) 蘭堂先生 リンドンM(1-2 ダズンのヘッド) 正美 マーシアダズン=1年の不良グループ名O(草切男子校3年) 織音 オリオンP(2-3) 風由子 プリシアρ(Kの母親 美容師) 六花 ローズ
では、どうぞ。↓
見えない眼差し(1)
ある日のこと。
百輪女子高では、三者面談がありました。
放課後、3年5組の教室で、
スケバンのボスAと、その母親が、
担任と向かい合い、話をします。
「最近のAさんはとても頑張っていて、
成績も少しずつ上がってきています。
この調子で進めば、卒業も見込めるでしょう」
担任の言葉に、
Aはちらりと横の母親に目線を向けました。
母親は、見せられた内申点の表を興味なさげに見て、
「・・・そうですか。それならいいんですが」
とだけ静かに言いました。
「それから、Aさんは、同じく3年のJさんと、
あちこちに職業体験に行っています。
どこか、気に入った職場があれば、
学校としてもサポートしていこうと思っております」
「そうですか。
この子を受け容れてくれるなら、
どこでも構いません。
どうぞよろしくお願い致します」
Aの母は、恭しく頭を下げました。
教室を出ると、Aは母親に、
「見た?成績、上がってきてるでしょ?」
と声をかけてみました。
が、母親は、ため息をつきました。
「はいはい。あなたなりに頑張ってるわよね。
お兄ちゃんは、いつも満点だったけどね」
Aはムッとして、吐き捨てるように言いました。
「だから!東大の兄貴と比べないで!」
「あっれ~~?Aじゃん!Aも面談、今日だった?」
素っ頓狂な声がするほうに、
AとAの母親が顔を向けると、
そこにはニコニコ顔のJがいました。
その後ろでは、Jの母親が
隣の3年4組の教室から出てきたところです。
J「おかん、この人がAだよ。
A、こっちがうちのおかん」
Jがおおざっぱに紹介すると、
Jの母親は相好を崩し、A母子に近づきました。
Jの母「Aさんのお母様ですか?初めまして。
いつもうちのJがお世話になってます。
『Aさんが一緒に職場見学してくれるから
毎回楽しい』って、Jが話してくれますよ」
Aの母「こちらこそ、お世話になりまして。
職場見学の話は、
先ほど担任の先生から初めて伺いました」
J「え?A、お家で話をしないの?」
A「・・・話すようなことでもないし」
Jの母「あら、せっかく
面白いエピソードがたくさんあるんですから、
お話されたほうが、きっと楽しいと思いますよ。
それにね、今度、私も
一緒に見学したいと思ってるんです。
Aさんのお母さんも、ぜひいかがですか?」
Aの母「職場見学を?」
(続く)