小説を連載しています。
「百輪女子高DAYS(デイズ)」シリーズです。
↑
(通し番号は、2章の「勧誘」から1を振っていきます)
(前作「百輪村物語」のパラレルワールドです。
登場人物の性別が逆転し、年齢も若くなっています。
前作を読まなくても大丈夫です。)
なんのこっちゃ?の方はこちらから→ 告知
「女子高」のまとめはこちら → 百輪女子高DAYS 目次
「村」のまとめはこちら → 百輪村物語 目次
登場人物名は、アルファベット表記です。
A(3-5 スケバンのボス) 悪久亜 アクアB(2-3担任・家庭科担当) 芭蕉先生 バブルC(2-3 生徒会副会長) 千枝 クララD(2-3 転校生) 大奈 ディアナE(2-3クラス委員・生徒会書記)栄子 エーデルF(1-1 DIY部・部長) 文子 フェリスG(1-4 DIY部・副部長) 月夏 ゲイナH(百輪女子高の教頭) 広瀬先生 ヒラリーJ(3-4 生徒会会長) 純子 ジャニスK(草切男子校2年) 加流 カールL(百輪女子高の校長) 蘭堂先生 リンドンM(1-2 ダズンのヘッド) 正美 マーシアダズン=1年の不良グループ名O(草切男子校3年) 織音 オリオンP(2-3) 風由子 プリシアρ(Kの母親 美容師) 六花 ローズ
今回のお話は、
百輪女子高DAYSの第一章「見えない頭痛」の
前日譚になります。
(第一章を読まなくても大丈夫です)
では、どうぞ。↓
見えない共鳴(3)
それからは、KとOは仲良くなり、
よく落ち合っては、
ファッションの話に花を咲かせました。
ある日、
店にOが遊びに来たときに、Kは意を決して、
「タダで髪を切らせて欲しい」と頼んでみました。
Oは、
「おっかないなあ。まあ、お手柔らかに頼むよ」
と、すぐに了承してくれました。
仕上げてもらった髪型にOは満足し、
それ以来、OはKに髪を切ってもらうことにしました。
K「本当はもっとヘアカットモデルさんが欲しいんだ」
と悩みを打ち明けると、Oは
「店にポスターを貼ったらどうだい?
もしくは、路上で勧誘しちゃえば?」
と提案しました。
Kは、なるほど、と思い、
母親の了承を得て早速ポスターを貼りましたが、
住宅街の中にひっそりとある美容室だったので、
ヘアカットモデルになってくれる人は現れませんでした。
さらに数日が経った頃。
KとOが学校帰りに本屋に立ち寄ろうとしていたときに、
他校の不良グループが立ちふさがり、
二人にお金を無心してきました。
Oが「君たちには、びた一文出す気はない」と言い放つと、
不良たちは腹いせに二人に殴りかかろうとしました。
OとKが、自分の身をかばおうとした次の瞬間、
風のように現れた百輪女子高の一人が、
あっという間に不良の一人を気絶させました。
「街の風紀が乱れますので、
このようなことはやめてください」
「はあ?なんだと、このアマ!」
仲間を倒された不良は激高しましたが、
はっと女生徒の顔を見て、
「こいつ、百輪の剃刀Eだ」
「やべえ」と、倒れた仲間を抱えて
そそくさと逃げていきました。
「お怪我はありませんか」
と静かに言うクールビューティな女生徒にKとOは驚き、
「ありがとう。助かったよ」
とお礼を言いました。
O「僕は草切高のO。こっちは、K。君は?」
E「百輪女子高のEといいます。
もし、また襲われそうになったら、
私の名を出せば、逃げると思います。では」
O「Eさん、待ってよ。お礼にお茶しない?奢るから」
E「いえ、結構です。まだパトロールがあるので」
K「じゃ、じゃあ、いつなら、ヒマになりますか?」
E「今の所、時間はありません。失礼します」
Eは頭を下げると、華麗に去っていきました。
O「・・・エレガントだなあ」
K「かっこいい人ですね」
二人は、Eに心を奪われてしまいました。
それからというもの、KとOの二人は、
毎朝、百輪女子高の校門前にしばし佇んでは、
Eの姿を探すのが日課となりました。
そのため、百輪女子高の女生徒たちは、
二人のイケメンな草切男子校生に色めき立ち、
キャーキャーと騒ぐようになりましたとさ。
(「見えない共鳴」終)