小説を連載しています。

「百輪女子高DAYS(デイズ)」シリーズです。

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(通し番号は、2章の「勧誘」から1を振っていきます)

 

 

(前作「百輪村物語」のパラレルワールドです。

 登場人物の性別が逆転し、年齢も若くなっています。

 前作を読まなくても大丈夫です。)

 

なんのこっちゃ?の方はこちらから→ 告知

             

「女子高」のまとめはこちら → 百輪女子高DAYS 目次 

「村」のまとめはこちら   → 百輪村物語 目次

 

 

 

登場人物名は、アルファベット表記です。

☆主人公は、いちおうEですが、群像劇です。
(性別が変わったので、新たに名前をふりました)
(和名と英名の、覚えやすい方で読んでください)
(生徒は下の名前、教師は苗字。男は黄色
A(3-5 スケバンのボス)  悪久亜  アクア
B(2-3担任・家庭科担当)  芭蕉先生 バブル  
C(2-3 生徒会副会長)  千枝  クララ
D(2-3 転校生)     大奈  ディアナ
E(2-3クラス委員・生徒会書記)栄子 エーデル
F(1-1 DIY部・部長)   文子 フェリス
G(1-4 DIY部・副部長)  月夏  ゲイナ
H(百輪女子高の教頭)  広瀬先生 ヒラリー
J(3-4 生徒会会長)   純子  ジャニス
K(草切男子校2年)     加流  カール
L(百輪女子高の校長)  蘭堂先生 リンドン
M(1-2 ダズンのヘッド) 正美  マーシア
  ダズン=1年の不良グループ名
O(草切男子校3年)    織音  オリオン
P(2-3)         風由子 プリシア
 
ρ(Kの母親 美容師)   六花  ローズ

 

 

 

では、どうぞ。↓

 

見えない自由(5)

 

 

夜。

Cの家では、父親が静かに怒っていました。

 

「C、ここに座りなさい」

 

Cが黙ってソファーへ腰を下ろすと、

父親は短く息を吐き、間髪入れずに切り出しました。

 

「またデートをすっぽかしたそうだな」

 

C「チケットを有効活用しただけです」

 

「ああ言えばこう言う。

 お前のわがままを聞いて、

 貧乏学校に入学させてやったが、

 こちらの要望にもこたえて欲しいものだ」

 

C「お父様。百輪女子高の悪口はやめてください」

 

父親は苦々しそうに顔をしかめました。

 

「お前は昔から体が弱い。

 無理して倒れてしまう姿を、私は何度も見てきた。

 安心して暮らせる場所があれば、

 それでいいんだ」

 

うつむく娘に、父親は今度は声をやわらげます。

 

「いいな、全員に会うんだ。

 条件はそろっている。

 お前を幸せにしてくれるはずだ」

 

C「どの人も私の選択肢じゃありません」

 

Cは眉をひそめたまま、顔をそむけます。

 

父親は、ソファーに深く身を沈めました。

 

「・・・好きな人がいるのか?

 それなら紹介しなさい。

 ただし、しかるべき人でなければ、

 あきらめてもらうがな」

 

Cはゆっくりと父親の方へ向き直りました。

 

C「私の選択は、こうです」

 

 

 

数日後。

Cは、2年3組の教室で、ニコニコしていました。

 

DがCに笑いかけます。

 

D「すごくうれしそう。こっちまで顔がゆるむわ。

 どうしたの?何かあったの?」

 

C「ちょっと良い将来が見えてきたのよ」

 

D「え?ひょっとして、誰かに決めたの?」

 

Cは微笑んで、ゆっくりと首を横に振りました。

 

C「ううん。

 私、受験する許可をもらったの」

 

D「え、結婚じゃなくて?」

 

C「そう。

 大学で経営を学んで、女社長になるわ。

 そのほうが、面白そうだもの」

 

D「おお~~、ナイス!」

 

C「ふふっ。戦いはまだこれからだけどね」

 

Cは、窓の向こうの青空を、まぶしそうに見上げました。

 

 

 

 

 

(「見えない自由」終)