小説を連載しています。
「百輪女子高DAYS(デイズ)」シリーズです。
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(通し番号は、2章の「勧誘」から1を振っていきます)
(前作「百輪村物語」のパラレルワールドです。
登場人物の性別が逆転し、年齢も若くなっています。
前作を読まなくても大丈夫です。)
なんのこっちゃ?の方はこちらから→ 告知
「女子高」のまとめはこちら → 百輪女子高DAYS 目次
「村」のまとめはこちら → 百輪村物語 目次
登場人物名は、アルファベット表記です。
A(3-5 スケバンのボス) 悪久亜 アクアB(2-3担任・家庭科担当) 芭蕉先生 バブルC(2-3 生徒会副会長) 千枝 クララD(2-3 転校生) 大奈 ディアナE(2-3クラス委員・生徒会書記)栄子 エーデルF(1-1 DIY部・部長) 文子 フェリスG(1-4 DIY部・副部長) 月夏 ゲイナH(百輪女子高の教頭) 広瀬先生 ヒラリーJ(3-4 生徒会会長) 純子 ジャニスK(草切男子校2年) 加流 カールL(百輪女子高の校長) 蘭堂先生 リンドンM(1-2 ダズンのヘッド) 正美 マーシアダズン=1年の不良グループ名O(草切男子校3年) 織音 オリオンP(2-3) 風由子 プリシアρ(Kの母親 美容師) 六花 ローズ
では、どうぞ。↓
見えない自由(4)
Cは学校のそばの公園に入り、ベンチに座ります。
目の端に自分のSPが見えましたが、
Cは眉をひそめ、目線をそらしました。
(一人になりたいのに。面倒くさい。ああ、もう嫌)
「あれ?Cさんじゃないかな?Eの友だちの」
声をかけられて目を上げると、
草切男子校の生徒がいました。
C「どなた?Eのお知り合い?」
O「僕、草切高のOです。
以前、僕とKが不良に絡まれてた時、
Eに助けてもらったんだ。それ以来の仲なんだけど」
C「ああ、Kさんは知ってるわ。美容室の息子さんね」
O「そうそう。僕、Kと友だちなんだ。
ところで、君のお見合い写真、僕の所にも来たよ。
僕はE派だけど」
C「・・・。そう。ふふっ。E派・・・」
O「ちょっと、横に座ってもいいかな」
C「どうぞ」
OはCから少し距離を開けて、隣に腰を下ろしました。
茂みの向こうから近づく護衛の気配を感じたCは、
虫を払うように手を振りました。
O「ねえ、Cさんも、庶民の生活が知りたくて、
公立高校に入ったの?」
C「セレブの学校なんてつまらないわ」
O「だよね。親の話、旅行の話、買い物の話ばかりでさ」
C「あなたも、親の後を継ぐタイプ?」
O「いいや。むしろ、縁を切られる寸前かな」
C「まあ」
O「僕はスタイリストになりたいんだ。七光り抜きで」
C「スタイリスト?」
O「うん。その人にピッタリの服を提案したいんだ。
例えばEなら、マーメイドラインのドレスか、
保健室の先生みたいな白衣。
君のとこの生徒会長さんは、ライダージャケットかな。
超明るいジャネットジャクソンみたいだから」
C「会長がジャネット。ふふ、言えてる。じゃあ、私は?」
O「そうだなあ・・・。
君はプリンセスっていうより・・・
女王の風格があるような・・・。
あとは、なんだろう・・・女戦士みたいなオーラだね」
Cは思わず、Oをまじまじと見つめました。
C「そんなこと、人に言われたの、初めてよ。
でも、そうなの。ドレスより、甲冑を着たいの。
ナウシカのクシャナ殿下が大好き」
O「へー。そうなんだ」
Oは座ったまま、片手を前に突き出しました。
O「”なぎはらえ!それでもホニャララの末裔か!!”だね」
Oはクシャナのセリフを真顔で言い放った後、
いたずらっぽく笑いました。
Cもつられて、ほほがゆるみました。
C「そう。全て、なぎはらいたいわ。この世のすべて。
・・・私を縛るもの、全部」
O「ぜんぶ?いいねえ。
君がアレキサンダー大王だったら、
どこまでも遠征しそう」
C「そうね。
そして、前のめりで果てるわ。・・・理想よ」
Oは少年のような顔で、ニヤリと笑います。
O「やってみなよ。なぎはらってみなよ。
先生でも親でも誰でもさ」
Cはちょっと涙目になりながら、ふふっと笑いました。
C「無責任な発言ね。
でも、元気出たわ。ありがとう」
(続く)