小説を連載しています。

「百輪女子高DAYS(デイズ)」シリーズです。

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(通し番号は、2章の「勧誘」から1を振っていきます)

 

 

(前作「百輪村物語」のパラレルワールドです。

 登場人物の性別が逆転し、年齢も若くなっています。

 前作を読まなくても大丈夫です。)

 

なんのこっちゃ?の方はこちらから→ 告知

             

「女子高」のまとめはこちら → 百輪女子高DAYS 目次 

「村」のまとめはこちら   → 百輪村物語 目次

 

 

 

登場人物名は、アルファベット表記です。

☆主人公は、いちおうEですが、群像劇です。
(性別が変わったので、新たに名前をふりました)
(和名と英名の、覚えやすい方で読んでください)
(生徒は下の名前、教師は苗字。男は黄色
A(3-5 スケバンのボス)  悪久亜  アクア
B(2-3担任・家庭科担当)  芭蕉先生 バブル  
C(2-3 生徒会副会長)  千枝  クララ
D(2-3 転校生)     大奈  ディアナ
E(2-3クラス委員・生徒会書記)栄子 エーデル
F(1-1 DIY部・部長)   文子 フェリス
G(1-4 DIY部・副部長)  月夏  ゲイナ
H(百輪女子高の教頭)  広瀬先生 ヒラリー
J(3-4 生徒会会長)   純子  ジャニス
K(草切男子校2年)     加流  カール
L(百輪女子高の校長)  蘭堂先生 リンドン
M(1-2 ダズンのヘッド) 正美  マーシア
  ダズン=1年の不良グループ名
O(草切男子校3年)    織音  オリオン
P(2-3)         風由子 プリシア
 
ρ(Kの母親 美容師)   六花  ローズ

 

 

 

では、どうぞ。↓

 

見えない自由(2)

 

 

窓際の席に通され、

Dがオレンジジュースに口をつけた頃、

男性は少し言いにくそうに口を開きます。

 

「実は、Cさんと僕は、・・・結婚の話があってね」

 

D「えっ?婚約者さんですか?」

 

「正式ではないけど、候補の一人なんだ。

 彼女は、そういう立場だから」

 

Dは絶句しました。(そういう立場って・・・)

 

「彼女のこと、何か知らないかな。

 教えてくれたら、お礼はする」

 

男性は名刺を一枚、テーブルに滑らせます。

 

そこには、有名な会社名と肩書、そして名前がありました。

 

Dはそれを、そっと押し返しました。

 

D「あの・・・知りたいなら、Cに直接聞いてください」

 

「・・・会っても、まともに話せなくてね。

 とげのある言葉が返って来るだけなんだ」

 

男性は苦笑いして、コーヒーを飲みます。

 

D「・・・Cは、自分を守ってるんだと思います」

 

「そうか。でも、親同士の話がある。

 僕も彼女も、簡単には断れないんだ」

 

D「・・・Cからは断れないんですか?

 そんなの、ぜんぜん幸せじゃない・・・かも」

 

「・・・うまく行く場合も、あるけどね」

 

男性はそう言って、小さく笑うと、

窓の外に目を向けました。

 

その横顔は、どこか寂しそうでした。

 

 

 

翌朝、教室で、Cが尋ねました。

 

C「リサイタル、どうだった?生演奏、良かった?」

 

D「うん。ホント、最高だったわ。

 リアルだと音がぜんぜん違うんだもん」

 

Dは、いったん嬉しそうに笑った後、

少し言いにくそうに、Cの顔をそっとうかがいました。

 

D「C・・・あのね、

 隣の席の人とお話したんだけど・・・」

 

C「D・・・。無視して、って言ったのに」

 

Cの笑顔はすっと消え、

その目線はどこか遠くを見るようにDから離れました。

 

D「お互いに嫌なのにデートしてるの?」

 

C「デートなんかじゃないわ。面接よ。

 私ね、卒業したら、誰か決めなきゃいけないの。 

 どれもみんな親フラグ付きよ」

 

D「ええ?そんなの・・・」

 

Cは、机に頬杖をつき、ふっと息を吐きました。

 

C「札束が結婚すればいいのに。人間抜きで」

 

 

 

(続く)