小説を連載しています。
「百輪女子高DAYS(デイズ)」シリーズです。
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(通し番号は、2章の「勧誘」から1を振っていきます)
(前作「百輪村物語」のパラレルワールドです。
登場人物の性別が逆転し、年齢も若くなっています。
前作を読まなくても大丈夫です。)
なんのこっちゃ?の方はこちらから→ 告知
「女子高」のまとめはこちら → 百輪女子高DAYS 目次
「村」のまとめはこちら → 百輪村物語 目次
登場人物名は、アルファベット表記です。
A(3-5 スケバンのボス) 悪久亜 アクアB(2-3担任・家庭科担当) 芭蕉先生 バブルC(2-3 生徒会副会長) 千枝 クララD(2-3 転校生) 大奈 ディアナE(2-3クラス委員・生徒会書記)栄子 エーデルF(1-1 DIY部・部長) 文子 フェリスG(1-4 DIY部・副部長) 月夏 ゲイナH(百輪女子高の教頭) 広瀬先生 ヒラリーJ(3-4 生徒会会長) 純子 ジャニスK(草切男子校2年) 加流 カールL(百輪女子高の校長) 蘭堂先生 リンドンM(1-2 ダズンのヘッド) 正美 マーシアダズン=1年の不良グループ名O(草切男子校3年) 織音 オリオンP(2-3) 風由子 プリシアρ(Kの母親 美容師) 六花 ローズ
では、どうぞ。↓
見えない協力(5)
美容師の卵のKは、
カットモデルのJとCそれぞれに似合う髪型を提案し、
納得してもらってからカットをやりました。
JとCの髪は品よく整えられ、格が上がったようでした。
生徒会のふたりは、顔を見合わせうなづいてから、
Kに言いました。
J「本日はありがとうございました。
大変気に入りました。
つきましては、うちの学校内でそちらの
カットモデルを募集させてもらっていいですか?」
「えっ?!」
Kと母親ρがびっくりします。
C「月に何人くらいがよろしいでしょう?
希望者が多い場合は、生徒会で抽選します」
K「月に5人来ていただけると助かりますけど・・・。
・・・でも、そんな・・・いいんですか?」
J「本日のカットのお礼です」
C「学祭の時に、このお店でのポスター貼りのご協力と、
ご寄付を少しいただけたら、こちらはありがたいです」
JとKはスマホでライソを交換し、双方が頭を下げて、
あっという間に商談が終わりました。
店を出た帰り道、ずっと黙っていたDがJたちに言います。
D「あのう、学校を通さなくていいんですか?
いくら生徒会でも、ちょっとやりすぎでは?」
J「いいんだよ、D。うちの学校は」
C「そうよ。この生徒会活動は、校長公認なの」
J「”一つの善意、百の輪に”。
それが百輪女子のモットーなんだよ」
C「Eから詳しく聞いたのよ。
あのKさんは、世界に美を届けたいって理念があるって。
それって、すばらしいことじゃなくて?」
J「そーそー。私らは、そのお手伝いをちょっとね」
Dは先程の、情報を出し渋ったことを後悔しました。
そして、 胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じていました。
Jはうーんと伸びをすると、
「さて、一仕事終えたことだし!
皆でカフェに寄って帰ろうよ」と笑いました。
翌日の2年3組で、クラスメイトのDとCとEが話をします。
E「そう。じゃあうまくいったのね。おめでとう」
C「J会長がかなり頑張ってくれたわ。
あなたの作ったセリフを丸暗記していったから」
E「生徒会長の口から出れば、とんとん拍子よね」
D「え、待って。じゃあ、Eがお膳立てしたの?」
E「大した事してないわ。
それより、これからが本番よ、C」
C「そうね。
美術部にカットモデル募集のポスター描いてもらうのと、
希望者が多い場合の抽選方法も決めておかないとね」
Dは、善意が広がっていく形を、
初めて目の当たりにした気がしました。
E「あと、会長にねぎらいのポテチも」
Dは思わず笑って、心の中で拍手しました。
(「見えない協力」終)