小説を連載しています。

「百輪女子高DAYS(デイズ)」シリーズです。

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(通し番号は、2章の「勧誘」から1を振っていきます)

 

 

(前作「百輪村物語」のパラレルワールドです。

 登場人物の性別が逆転し、年齢も若くなっています。

 前作を読まなくても大丈夫です。)

 

なんのこっちゃ?の方はこちらから→ 告知

             

「女子高」のまとめはこちら → 百輪女子高DAYS 目次 

「村」のまとめはこちら   → 百輪村物語 目次

 

 

 

登場人物名は、アルファベット表記です。

☆主人公は、いちおうEですが、群像劇です。
(性別が変わったので、新たに名前をふりました)
(和名と英名の、覚えやすい方で読んでください)
(生徒は下の名前、教師は苗字。男は黄色
A(3-5 スケバンのボス)  悪久亜  アクア
B(2-3担任・家庭科担当)  芭蕉先生  バブル  
C(2-3 生徒会副会長)  千枝  クララ
D(2-3 転校生)     大奈  ディアナ
E(2-3クラス委員・生徒会書記)栄子 エーデル
F(1-1 DIY部・部長)   文子  フェリス
G(1-4 DIY部・副部長)  月夏   ゲイナ
H(百輪女子高の教頭)   広瀬先生 ヒラリー
J(3-4 生徒会会長)   純子  ジャニス
K(草切男子校2年)     加流  カール
L(百輪女子高の校長)   蘭堂先生 リンドン
M(1-2 ダズンのヘッド) 正美  マーシア
  ダズン=1年の不良グループ名
O(草切男子校3年)    織音  オリオン
P(2-3)         風由子 プリシア
 
ρ(Kの母親 美容師)    六花  ローズ

 

 

 

では、どうぞ。↓

 

見えない協力(2)

 

 

 

Kの自宅兼美容室には、クローズドの札が下がっています。

 

入り口付近の窓には、

「ヘアカットモデル募集中」と張り紙がありました。

 

 

「今日は母がいないんだ。僕が全部やるよ。いい?」

Kの言葉に、EとDのふたりは頷きます。

 

Kは草切男子校の上着を脱いで腕まくりをし、

エプロンを身につけました。

 

Dの髪は時間がかかりそうなので、Eからの洗髪。

 

K「お湯の温度、ちょうどいいですか」

E「はい、問題ないです」

 

そんな二人の様子をちょっと見聞きした後、

Dは雑誌を手に取って、ゆっくり待つことにしました。

 

次にEは、鏡の前の席に促されます。

 

K「さて、どうしましょうか。お好みの髪型とかは?」

E「カットモデルなんでしょう?

 学校に行けるなら、どんな風でもいいから」

K「えー、剛毅だね。じゃあ、とりあえず、

 長さは3センチくらいカットして、毛先を整えようか?

 あと、暗めの艶カラーを試してもいいかな?」

E「どうぞご自由に」

 

Kはしばらく無言で自分の仕事に没頭した後、また言います。

 

K「なんか嬉しいな。Eがうちの店に来てくれて」

E「えっ?」

 

K「僕はね、世界中の女性が美を楽しんで欲しいし、

 美人には、さらにきれいになって欲しいんだ。

 

 そのお手伝いが出来たらいいなって思ってる。

 そこに、使命感みたいなものを感じるんだよ」

 

E「・・・ふうん、そう。

 なら、あなたの天職ね」

 

Eの施術が終わると、Dが驚きました。

D「わあ、すてきよ、E~。髪がつやつや~!!」

 

E「そうなの?これが最適解?」

Eはメガネをかけて、鏡に映る自分をよく見ました。

いつも以上にストレートヘアになった自分がいました。

 

K「これなら、学校も文句言わないよ」

E「良かった。どうもありがとう、K」

K「こちらこそ。じゃあ、D、君の番だよ」

 

D「うわあ、ドキドキする~。お願いしま~す」

雑誌を棚に仕舞って、Dは立ち上がりました。

今度はEが待合場の椅子に座りました。

 

無造作に二つ結びしてある髪ゴムを取って洗髪したあと、

Kは慎重にDの髪をコームでとかします。

 

K「Dは、どんな髪型が好き?」

D「よくわからないの。どうやってもまとまらないから」

 

K「そっか。

 もっと伸ばして髪の重さでおちつかせてもいいね。

 ショートもボブも似合いそうだよ。それか、矯正する?」

 

D「去年の夏休みに矯正やってみたけど、ダメだったの。

 髪がすごく痛んじゃって・・・」

 

K「そうなんだ。苦労したんだね。

 じゃあ、癖を直すんじゃなくて、この癖を活かそう」

 

Dはちょっと涙ぐんで、

「ありがとう・・・そう言ってくれただけで、

 なんかもう、胸がいっぱい」と言いました。

 

雑誌をめくりながら聞いていたEは、

(Kって優しいんだな・・・)と

少しほっこりしました。

 

 

(続く)