小説です。
「百輪女子高DAYS(デイズ)」シリーズです。
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(通し番号は、2章の「勧誘」から1を振っていきます)
(前作「百輪村物語」のパラレルワールドです。
登場人物の性別が逆転し、年齢も若くなっています。
前作を読まなくても大丈夫です。)
なんのこっちゃ?の方はこちらから→ 告知
「女子高」のまとめはこちら → 百輪女子高DAYS 目次
「村」のまとめはこちら → 百輪村物語 目次
登場人物名は、アルファベット表記です。
A(3-5 スケバンのボス) 悪久亜 アクアB(2-3担任・家庭科担当) 芭蕉先生 バブルC(2-3 生徒会副会長) 千枝 クララD(2-3 転校生) 大奈 ディアナE(2-3クラス委員・生徒会書記)栄子 エーデルF(1-1 DIY部) 文子 フェリスG(1-4 DIY部) 月夏 ゲイナH(百輪女子高の教頭) 広瀬先生 ヒラリーJ(3-4 生徒会会長) 純子 ジャニスK(草切男子校2年) 加流 カールL(百輪女子高の校長) 蘭堂先生 リンドンM(1-2 ダズンのヘッド) 正美 マーシアダズン=1年の不良グループ名O(草切男子校3年) 織音 オリオンP(2-3) 風由子 プリシア
今回のお話は、前々話の「見えない時間」と、
前話の「見えない構築」の続きです。
(でも、読まなくても、大丈夫です。たぶん。)
では、どうぞ。↓
見えない土台(2)
翌朝、Dは、同じクラスで生徒会メンバーのCとEに、
「昨日は、途中で帰ってごめんなさい」と謝りましたが、
2人は全然気にしていませんでした。
C「それよりDさん。あ、もう呼び捨てにしましょう。
D、あれからDIY部はどうだったの?」
D「じゃあ、私もCって呼びますね。
えっと、昨日、見学させてもらったけど、
ミニチュアハウスを作ってて、楽しそうだったわ」
E「ミニチュア。なるほど。少ない予算をそう使うのね」
D「予算が少ない?」
E「この4月に発足した部なの。
部長のFに言われて生徒会も動いたけど、
増額がきびしかったのよ」
D「そうなんだ・・・」
そこへ担任のB先生がやってきて、
朝のHRが始まりました。
HRの終わりに、
EはB先生に廊下に呼び出されましたが、
「・・・球技大会の打ち合わせが生徒会であるので、
しばらくお手伝いはできません」
と、何かを断っているのが、
ちょっとだけDの耳に入りました。
が、それよりもDは、
部活のことで頭がいっぱいでした。
その日の放課後、
技術室に入ったDは、
不良グループのダズンたちと目が合ったので、
「こ、こんにちは」と挨拶しました。
ダズンのヘッドのMは、
片手をあげて「どうも」と言いました。
DはMに軽く会釈をした後、
きょろきょろしてFとGを探しましたが、
まだ来ていません。
空いている端っこの席について、
しばらく待つことにしました。
技術室には、
木の匂いとヤスリの粉っぽい空気が漂っています。
Dは少し、深く息を吸いました。
すると、見るからに不良という風情のダズンたち数人が
Dの周りを取り囲んで、
「おたく、仮入部するんだ~?」
「Dさん?2年生?転校生なんだって?」
「どこから来たの?」
と口々に話しかけるので、Dはドギマギしました。
D「えっと・・・アチダ県からです」
「隣の県か。どんなところ?」
D「すごく田舎で、田んぼだらけです」
「こことそう変わらないじゃん?」
D「いえ、こちらの方が、ずっと都会では・・・?」
「ここが都会?マジ、ウケる」
「ひょっとして、バカにしてるの?」
D「・・・いえ、あの、そんなつもりじゃ・・・」
Mは立ち上がると、
「ほら、怖がってるって。ちょっと散りな」
と仲間たちを下がらせ、Dの近くに座りました。
(続く)