小説です。
「百輪女子高DAYS(デイズ)」シリーズです。
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(通し番号は、2章の「勧誘」から1を振っていきます)
(前作「百輪村物語」のパラレルワールドです。
登場人物の性別が逆転し、年齢も若くなっています。
前作を読まなくても大丈夫です。)
なんのこっちゃ?の方はこちらから→ 告知
「女子高」のまとめはこちら → 百輪女子高DAYS 目次
「村」のまとめはこちら → 百輪村物語 目次
登場人物名は、アルファベット表記です。
A(3-5 スケバンのボス) 悪久亜 アクアB(2-3担任・家庭科担当) 芭蕉先生 バブルC(2-3 生徒会副会長) 千枝 クララD(2-3 転校生) 大奈 ディアナE(2-3クラス委員・生徒会書記)栄子 エーデルF(1-1 DIY部) 文子 フェリスG(1-4 DIY部) 月夏 ゲイナH(百輪女子高の教頭) 広瀬先生 ヒラリーJ(3-4 生徒会会長) 純子 ジャニスK(草切男子校2年) 加流 カールL(百輪女子高の校長) 蘭堂先生 リンドンM(1-2 ダズンのヘッド) 正美 マーシアダズン=1年の不良グループ名O(草切男子校3年) 織音 オリオンP(2-3) 風由子 プリシア
今回のお話は、前話の「見えない時間」の続きです。
では、どうぞ。↓
見えない構築(2)
下校時間になったので、
FとGは百輪女子高の校舎を出ました。
F「便箋、ありがと。買って返すっすよ」
G「そんな。いいですよ、百均のだし」
F「でもさ、新しい便箋も見たいし。
これから百均に行ってみないっすか?」
G「あ、なら、大型店舗に行きましょうよ」
二人は、ちょっと遠くの百均の店に向かいました。
G「この店、初めてです。広いですねえ」
F「おいらも。
えーっと、文具コーナーはどこかな・・・」
ふたりでウロウロしていると、Fが大声を出しました。
F「G!!こ、これ!!」
G「え?あっ!!」
そこには、様々な大きさの板や棒、
木材が所狭しと並んでいました。
FとGは、手を取り合って喜び合いました。
数日後、FとGは、生徒会室に呼び出されました。
生徒会長のJ、副会長のC、書記のEが二人を迎えます。
J「F、G。
・・・あれから、校長先生とお話したんだけど、
出来たばかりの部だから、
新たに大きな予算は組めないんだって」
C「でもね、2万円だけ増額できたのよ。
今年はこれ以上は無理だけど、来年度には
さらに検討してもらえるんですって」
E「生徒会で清算しますので、
部の名前つきの領収書を持ってきてください。
それから、学校の工具は使っていいそうです。
使い終えたら片づけてくださいね」
Fは頷き
「わかりました。ありがとうございます」と言って、
Gと共に、深々と頭を下げました。
部室に戻ったFとGは、ニコニコしています。
G「2万円の追加は大きいですね。
百均なら素材をたくさん買えますよ」
F「うん。おいら、ちょっとひらめいたんだけどさ」
G「なんでしょう?」
F「ミニチュアハウス、作らないっすか?あと家具も」
G「ええ?すごくいいですね!!やりましょう」
ふたりはおでこを突き合わせて、
紙にアイデアを書き出しました。
そこへ、
ケンカを終えた不良グループ・ダズンのメンバーが、
技術室にどやどやと入ってきました。
「あー、ここが部室なんだー」
「ちょっと休憩させてもらおー」
「これからここで、たむろっちゃおうよ」
「雨の日とか、いいよね~」
「あの××高のグループ、まあまあ強いけど、
うちらほどじゃないね」
制服を着崩したダズン一同が、思い思いの席に着き、
一気に教室の人口密度があがりました。
ダズンのヘッドのMが数人と一緒に、FとGの席に来ました。
M「何してんの?設計図?」
「うそ~。家を建てるの?」
G「本物の家じゃないです」
F「これは、ミリ単位っす。ミニチュアっすよ」
「ミニチュア?」
ダズンの他のメンバーも集まってきました。
「ああ、シロバニラ・ファミリーとかの?」
「ミカちゃん・ハウスじゃない?」
「そんな、おもちゃっぽいの、部活でやるの?」
「小さい人が、ちいさいのを作るんだ」
背が低いことがコンプレックスのGは、むっとしました。
G「予算がないんです。百均で材料を買って、
細かいのをたくさん作ろうと思ってるんです」
ダズンたちは、ニヤニヤしました。
「材料足りないの?
じゃあ、うちらが、店でパクッてきてやろうか?」
「その辺のやつらから、カツアゲしてもいいよ」
Fはぎょっとして、立ち上がりました。
F「な、なんてことを言うんすか!!ダメっす!!
部を潰す気っすか?!」
ヘッドのMは大笑いして、片手をひらひらさせました。
M「やあねえ。冗談に決まってるじゃない。
F先輩、真面目~」
心の中では、半分本気でしたが。
F「入部したからには、ここではおいらに従って欲しいっす。
部への迷惑行為はやめて欲しいっすよ」
Mは苦笑して
M「わかった、わかった。もう邪魔しないからさ」と、
またメンバーたちで固まって、
ケンカやナワバリの話をし始めました。
GはFに顔を寄せ、小声で言いました。
G「いいんですか?あの人たち、放っておいて」
F「大事な部員っす。それに、部室に来るのは、権利っす」
G「・・・」
(続く)
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参考までに(笑) ↓