小説です。
「百輪女子高DAYS(デイズ)」シリーズです。
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(通し番号は、2章の「勧誘」から1を振っていきます)
(前作「百輪村物語」のパラレルワールドです。
登場人物の性別が逆転し、年齢も若くなっています。
前作を読まなくても大丈夫です。)
なんのこっちゃ?の方はこちらから→ 告知
「女子高」のまとめはこちら → 百輪女子高DAYS 目次
「村」のまとめはこちら → 百輪村物語 目次
登場人物名は、アルファベット表記です。
A(3-5 スケバンのボス) 悪久亜 アクアB(2-3担任・家庭科担当) 芭蕉先生 バブルC(2-3 生徒会副会長) 千枝 クララD(2-3 転校生) 大奈 ディアナE(2-3クラス委員・生徒会書記)栄子 エーデルF(1-1 DIY部) 文子 フェリスG(1-4 DIY部) 月夏 ゲイナH(百輪女子高の教頭) 広瀬先生 ヒラリーJ(3-4 生徒会会長) 純子 ジャニスK(草切男子校2年) 加流 カールL(百輪女子高の校長) 蘭堂先生 リンドンM(1-2 ダズンのヘッド) 正美 マーシアダズン=1年の不良グループ名O(草切男子校3年) 織音 オリオンP(2-3) 風由子 プリシア
では、どうぞ。↓
見えない勧誘(3)
EはCの言葉に眉をひそめました。
E「寝言を言わないで。熱でもあるの?」
C「熱に浮かされてるわ、いつでもね。
私はこのあたり一帯を平和にしたいの」
E「ふっ、だから、少年漫画の読みすぎ。平和って何」
C「この町はダウンタウン並みに不良が多すぎるの。
落書き、かっぱらい、恐喝、夜遊び、バイク音・・・。
そんなのが日常だなんて、我慢できない。
普通にみんなが暮らして、普通に気分よく歩ける・・・
それを当たり前の場所にしたいの。ずっと夢なのよ」
Cがまっすぐな目で心から訴えてくるため、
Eは胸の奥から、何かがこみあげるのを感じながらも、
むりやり吐き捨てました。
E「そっ・・・そんなの、警察に任せなさいよ。
それともスケバン刑事でも探してるの?」
C「それよ。あなたが、それやって」
E「・・・むちゃくちゃよ・・・なんで私が・・・」
C「もう一人、候補がいるの。Jっていうんだけど」
E「・・・ああ、一つ上の学年の、妙に明るい人?
確かに、ケンカは強いらしいけど・・・
なんか、風船みたいな人でしょ。自由人で」
C「そう。でも、他に候補はいないの。力を貸して、E」
E「そんなキラキラした目で見ないで。圧ヤバいから」
C「待ってるから。いい返事聞かせて。じゃあね」
CはEの肩をグッと一度掴んでから、去っていきました。
E「・・・あいつ・・・バカなの?・・・」
Cが掴んでいった肩が、やけにジンジンしていました。
数日後。
教室で座っているCの席の前に、
Eが腕を組んで立ち、Cを見下ろしました。
E「・・・で?寝言の作戦はあるの?」
C「ふふ。そうこなくちゃ」 ・・・・・・。
Eが生徒会室の窓際で回想していると、
CがEの横に立ちます。
C「お茶が出てくる前に、夕方になりそうよ」
Cはポットのお湯を紙コップについでいきます。
E「・・・ごめん。ぼーっとしてた」
C「いいのよ。アンニュイな横顔を堪能したわ」
E「なにかしら一言つける人ね」
CはEに微笑みながら、みんなのお茶を運びました。
Jは近辺の地図をひらひらさせて見せます。
J「ねね、この辺の不良グループは断捨離済みでしょ?
次はどこに行く~?」
Jにとっては、
討伐がまるでピクニックのようです。
E「会長、ブレイクしましょう。苺大福もありますよ」
J「わ~、これ大好き~!!」
C「甘酸っぱくて、いいですよね」
3人でほっこりしながら、お茶を飲みました。
そこはかとなくストロベリーの香りが漂います。
E「ところでJ会長。
明日、転校生が1人来るそうです」
J「へー、そうなんだ。どんな子かねえ」
C「アチダ県からだそうです。
あそこは緑の多い、のんびりした所だから、
きっと素朴な人でしょうね」
J「素朴な子かあ、大歓迎だよ~。
苔みたいに、気づくと増えてたらいいね」
C「うふふっ、しっとりした学校になりそう」
E「苔・・・?」
ーーこの翌日、Dが転校してくるのでした。
(「見えない勧誘」終)