登場人物名は、アルファベット表記です。
(和名と英名の、覚えやすい方で読んでください)
今回のお話は、いつもの登場人物たち全員が
男女逆転しているパラレルワールドです。
番外編なので、作者が遊んでいます。
D(大工→建築士) 大吾 デイビッドF(Dの弟子) 文也 フランクG(Dの弟子) 弦 ジョージC(牧場主→村の守護霊) 千太郎 クリスE(村長&小学校教諭) 栄一 エデンJ(キックボクサー→インストラクター) 純 ジャックK(美容師・Eの妻) 加恵 カーラO(スタイリスト・Kの友人)織江 オリーブA(靴屋・ボス) 悪久太 アークB(靴屋の妻) 若葉 バーバラM(ダズンのヘッド) 正道 マックスダズン(Dの見習い集団) ←グループ名ですL(揚げ物屋) 蘭子 ルイーズH(隣村の村長) 広重 ヘンリーP(カメラ屋) 三平 ピート
上記の人間が、全員、性別が変わります。
舞台も、村ではなく、学校です。
どうぞよろしくお願いいたします![]()
では、どうぞ。↓
見えない頭痛(5)
Dが呆然と成り行きを見ていたら、
そこへFとGが校舎から走ってきて、
倒れている赤髪のMを抱き起しました。
「M、大丈夫っすか?
もうケンカはやめるって言ったじゃないっすか」
「す、すみません、F先輩、G先輩。
ケンカを売られちゃって・・・」
「M、あなたたちはもう全員、うちの大事な部員よ。
無茶しないで。さあ、ダズンも部室に行きましょう」
Gは弱っているダズンたちに優しく声をかけています。
Dはそのやりとりに興味を持って、声を掛けました。
「あの、どんな部活をしてらっしゃるんですか?」
「うちらは、大工部っす。興味あるっすか?」
Fの言葉にDは目を輝かせました。
「大工部?面白そう!ぜひ見学したいです」
「歓迎するっすよ。ついてくるっす」
微笑むFに促され、Dは、Gやダズンたちと共に
大工部の部室の方へ歩いていきました。
入部後、Dはめきめき頭角を現し、
次期部長に推薦されますが、それは後の出来事です。
「お茶の続きをしようよ。生徒会室に戻ろ~」
と、生徒会長のJが
副会長のCと書記のEに声をかけると、
「Eさん、おーい」
と学校のフェンスの向こうから
草切男子高のKとOの二人が、Eを呼んでいます。
「・・・会長、C、すみませんが先に行っててください」
と言い、Eは二人の男子学生に近づきました。
KとOは、フェンス越しにEをじっと見つめ、
「今日こそ僕らのどちらかを選んで欲しいんだけど」
と熱い視線を送りました。
Eはふうとため息をつき、
「何度もお断りしてますよね?
受験勉強をしたいので、お付き合いはご遠慮します」
と、二人を速攻でふりました。
けれどKとOはニコニコして、
「僕らは諦めないからね」
「毎朝、君を見に、また来るからね」
と去っていきました。
Eは頭痛を抑えるかのように額に手を当て、
「どうしてこんなに面倒なことが多いのかしら」
とつぶやき、遠くを歩くCとJの方へ足を向けました。
それを校舎の窓から見ている人たちがいます。
校長室では、校長のLと教頭のHがお茶を飲んでおり、
さきほどの生徒会の活躍を全部見終わってからも
「今日も平和ですなあ」とのんびりしています。
家庭科室からはB先生がEを見ていて、
「明日こそEを押し倒すぞ」とニヤニヤしています。
(B先生は明日懲戒免職確定です)
また2年の教室からは、PがEをにらんでいて、
「なんであの子ばかりモテるのよ。
キーッ!!K様は私の王子様なんだからっ!
ああ悔しい!」とハンカチを噛み締めていました。
百輪女子高は今日も花壇が花盛りです。
夕暮れに下校のチャイムが鳴りました。
(「見えない頭痛」終)