登場人物名は、アルファベット表記です。
(和名と英名の、覚えやすい方で読んでください)
【今回の登場人物たち】
【百輪村】D(大工) 大吾 デイビッドF(Dの弟子) 文也 フランクG(Dの弟子) 弦 ジョージ【草切村】ダズン(Dの見習いたち) ←元不良グループ名M(ダズンの元ヘッド) 正道 マックスN(Mの父・大工N組の棟梁) 紀道 ニック
では、どうぞ。↓
見えない意味(3)
親方Dの解散・卒業宣言により、
Dの率いる大工集団が、道を分かちました。
FとGは、百輪村でそのまま大工を続け、
村で見習いを受け入れることも始めました。
Dから習い覚えたこと、また、自分の経験を、
後進に伝えていくことになります。
Mとダズンたちは、N組に入り、
草切村で大工の仕事を続けることにしました。
Mは父親のNのやり方に
反発を覚えることもありつつも、
「親父なりの愛情なんだ」
と静かに受け止めるようになりました。
一方、棟梁のNもまたそんな息子の成長に気づき、
頭ごなしの指図を減らすようになりました。
ワンマンになりがちなNに対し、
Mが緩衝材となって、
N組の雰囲気も変わりつつあります。
Dは、百輪村と草切村から
依頼を受ける建築の『設計士』となり、
自宅で図面を引くようになりました。
それぞれがゆるく移動しながら、
また新たな形に変化していきます。
Dは、図面を引く作業に疲れると、
共同倉庫で偶然手に入れた古びたギターを
軽く弾くようになりました。
共同倉庫は、かつて、草切村のN組と
百輪村のDたちの、双方の大工集団が、
半ば敵対しながらも作った、
記念碑のような建物です。
そんな場所で見つけた中古のギターもまた、
新たな仕事をDから与えられています。
Dは即興でギターをかき鳴らし、
歌詞も適当につけます。
今日の歌は、こんな風でした。
「いつだって オレたちゃ 変わるんだ
ぶつかったって いいじゃないか
いつかは きっと いい方へ流れてく
出会いは全部 むだじゃない~」
そんな適当な歌を作って、ひとりで、ふふふと笑い、
またDは、設計の机に戻るのでした。
ending music
さくらー森山直太朗