登場人物名は、アルファベット表記です。
(和名と英名の、覚えやすい方で読んでください)
D(大工) 大吾 デイビッドF(Dの弟子) 文也 フランクG(Dの弟子) 弦 ジョージダズン(Dの見習い集団) ←グループ名ですE(村長&教師) 栄一 エデンK(美容師・Eの妻) 加恵 カーラC(牧場主→村の守護霊)千太郎 クリス老人・師匠(守護霊・Cの先生)J(隣村のボクサー) 純 ジャック
では、本編をどうぞ。↓
見えない励まし(4)
また別の日。
今度はDの弟子たちの、
FやG、ダズンたちがお見舞いに来ました。
「親方、どうっすか?」
「ああ、お前たち、わざわざ悪いな。
仕事はどうなってる?」
「こっちは心配しないでください」
「ちゃんとやれてますよ」
「そうか。それなら安心だ。
・・・俺がいなくても大丈夫だな・・・」
「え?違います、そんな意味じゃなくて」
「わかってるよ。・・・わかってる・・・」
Dの暗い顔を見て、
みんなはちょっと黙ってしまいました。
Gがぽつりと言います。
「さっき、療法士さんから聞いたんですけど、
リハビリを怠けてるって本当ですか?」
「・・・別に怠けちゃいないさ。
途中で切り上げてるだけだ」
「そういうのを、怠けてるって
いうんじゃないですか?」
「うるせえな。俺の好きにさせろ」
Fは怒り出しました。
「親方、落ち込むのもいいかげんにしたらどうっすか?
親方ががつっぱねたせいで、
村長も体調を崩してるんすよ!」
「えっ、Eが?」
他の弟子たちも、つい口調が荒くなりました。
「そうですよ。火が消えたみたいになってて、
もう村全体がお通夜ですよ!!」
「なんでリハビリを真剣にやらないんですか?」
「あきらめるのは、まだ早いですよ!」
ダズンのメンバーも、次々に言いました。
「・・・嫌だけど、
親方がもう大工が出来なかったら嫌だけど・・・
もし、ダメだったとしても・・・
親方の技術は僕らの中にあるんです。
なにもかもなくなったとか、思わないでください!」
「親方、どうか、俺たちみんなのために
元気になって欲しいです。
そして、その目で俺たちを見ててほしいです」
Dは、弟子たちの言葉と眼差しにハッとしました。
自分が気落ちしているせいで、
周りに気を使わせていることに気づき、
胸が痛みました。
(俺は・・・弱い自分を認めたくなかったんだ・・・。
だが、そんなこと、言ってる場合じゃなかった・・・)
「・・・す・・・すまん・・・」
「あやまるより、リハビリしてください!!」
「・・・はい・・・」
Dは肩を落としてどんどん小さくなり、
叱られた子どものように返事をするので、
みんなは、ぷーっと笑いだしてしまいました。
その後は、Dの手を使って、
みんなで順番に指相撲をしたり、
「幸せなら手をたたこう」を歌って
Dに無理やり手をたたかせたりと
やたらと病室が盛り上がりすぎたので、
看護師に「静かに!」と怒られました。
(続く)
・・・通し番号で
200話になっちゃった・・・![]()
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