「手の倫理」を読んだ。感想を少々。

 

 

 

目は視覚だが、手は触覚。

触覚は、普段、あまり重要性を感じない。

 

私は触ったり触られるのがトラウマで、

体験として少ないのだが、

言葉としての「さわる」と「ふれる」が

違うということは、なんとなくわかる。

 

相手が痛みを感じるような触覚の使い方
(「たたく」「ひっかく」「ひっぱる」など)ではなく、
相手がリラックスするような使い方
(「包む」「なでる」「もむ」など)によって、
行動する方も気持ちよくなる、というような
相互作用的な触覚があるということに、
本を読んで気づかされた。
 
言葉だけでなく、手(体)も、
今後、使い方をよくよく考えていきたい。
 
さて、タイトルの「倫理」について。
道徳と倫理って、どう違うのか、これまで
よくわかっていなかったが、
この本が説明してくれた。
 
道徳は、「~すべき」という普遍的なこと。
 
一方、倫理というのは、ケースバイケースで、
個々人がその場その場でどう行動するかを
考えていくことなのだという。
 
ここからは、私の考えだが、
たとえば、子が学校に行きたくない、と
駄々をこねた時に、「連れて行かねば」と
無理やり手をひっぱっていくのが道徳としたら、
「今日はどうして行きたくないのか?」と考えて、
不安を感じているなら背中をなでてやろうかと
別のアプローチをするのが倫理、なのかも。
 
道徳ではなく倫理で考えるようにしたら、
この世はまた少し、住みやすくなるかもしれない。
 
そんなことを考えさせられた。