「ものすごくうるさくて、
ありえないほど近い」を鑑賞。
あとで調べたら、
小説を映画にしたものらしい。
あの9.11で
父親を亡くした主人公オスカーが、
父の部屋で見つけた鍵を手にし、
街中を歩きまわって、
合致する鍵穴を探す、という話。
オスカーは自閉症なので、
外出するのもかなり怖いはず。
けれど、外の怖さを紛らすために、
タンバリンをシャラシャラ鳴らしながら
一生懸命、歩いて歩いて。
この映画を見ているとき、
ふと、仏教の、とある話を思い出した。
ブッダが、子どもを亡くした女性に、
「誰も人が死んでいない家から
芥子の実をもらってきたら
子どもを生き返らせてあげる」というので、
女性があちこちの家を訪ね歩く、というもの。
当然、そんな家はない、
ということを悟らせたかったということと、
また、そうやって歩き回っているうちに、
それが悲しみを癒すことにもなるのだ。
なんか、それに近い感じがした。
あと、映画の内容とは少しずれるけど、
私自身も少し自閉気味なので、
最愛の父を亡くしたオスカーが
自分は孤独だ、と思ってたのでは?
などと、勝手に推測するのであるが、
映画全体で見たら、オスカーは
いろんな大人に愛されていたわけで。
私は子供のころずっと、
自分はだれからも愛されてない、
なんて暗く考えてた時期があった。
けど、実は
自分の視野が狭かっただけで、
どこかで知らないうちに
人々に見守られて育ってたのかな、
ここまで無事に生きてこられたものな、
と、映画をきっかけに、齢50にして
感謝の念が沸いたのだった。