先日、クイズ形式のバラエティ番組で

免疫力を高めるためには

はちみつとバターが良い、などと言っていた。

 

「あーあ。これでまた、

はちみつとバターを買いに行く人が増えるね」

と、私はこたつで頬杖をつきながら、つぶやいた。

 

横で一緒に見ていた夫がウズウズしだして、

「俺、見てくるわ」と、考えなしに、外に飛び出す。

 

その背中に、私はどなった。

「うちはパン派じゃないんだから、

ぜったいに買わないでね!」

 

1時間位したら、手ぶらで戻ってきたので、

よしよし、と、褒めておいた。(犬か)

 

「3件くらいまわった。売ってたけど、少ない。

 明日には、さらに品薄になってるかもしれん」

「あ、そう。(・・・3件も見たのか。暇やな)」


その前には、落花生だかの特集をしており、

番組があったことを知らなかった夫が

豆好きで買いに行ったらぜんぜんなかったという。

 

誰かが買い占めたのだろう、

タレントの影響、テレビの影響ってすごいな。

 

 

ちょっと昔、みのもんたの番組で

ココアが売り切れたりしてた。

 

でもって、実は私もココアの粉缶を

1つ買ったことがあったが、

半分以上使いきれず、捨てたことがある。

ごめん、ココア。すまん、ココア。

それ以来、自分のキャパ以上のものは

絶対買わない、と固く決心した。

 

「テレビで話題!」と手書きポップがあっても、

「今は洗顔料はいらん。頭痛薬買いに来たのだから」

などと、無視するようにしている。

 

 

ダイエットのために、予防のために、

もてるために、美しくなるために、儲かるためにと、

いろんな名目で、いろんなアイテムが

テレビで宣伝されるけど、

そんな効果は一時的か

あるいはまったく効果がないことがほとんど。

 

だから、本当に必要なものなのか

きちんとよく考えて買わないと、

ただただ家にストックやガラクタの山を作り、

流行はすぐに去り、賞味期限は切れ、

気づけばお金だけが減るはめになる。

 

「健康になるために」と大量のストックを買い、

それが家の中にあると

雑然とした景観でイラつきが止まらない。

食べたら美味しくなかったのに、

たくさん買ってしまって、義務感で食べ続ける。

なんでお金が無いんだろう、とため息をつく。

そんな生活は、本当の健康にはならない。

 

宣伝を見たらすぐ買う、という図式は、
自分を「パブロフの犬」にしてしまう危険がある。
 
メディアに踊らされる愚行は、もう重ねたくない。
 
周りがなんと言おうと、何を買っていようと、
私は今の自分に必要なものだけをメモし、
それだけを店で買って、
いつもより高ければ買い控え、とっとと帰宅。
 
そういう生活は、家の中もスッキリで、
お金の出入りが一定で、心穏やかエブリデイ。
 
 
都度、新鮮なものを食べ切れる分だけ、購入。