高校一年の次女が、居間に来て、

なにやら悔しがっているので話を聞いた。

 

「中学の頃、自分はMくんが好きだったけど、

 Yくんがすごく優しかったのを覚えている。

 そのうちに、Mくんにはふられて、

 Yくんは後輩と付き合ってしまった。

 なんで、Yくんと付き合わなかったんだろう。

 私はもう結婚できない」と泣き伏している。

 

以下は、私と次女の会話。

 

「まだまだこれからじゃないの。

 男の数は何人だっけ?」

「・・・35億」

「そうだよ。もっといい男はいっぱいいる」

 

次女は少し元気を取り戻した。が、

「でも私、女子高だし、たぶん大学も女子大だと思う。

 出会いなんて、ない」

「ママ(私)はずっと共学だったけど、

 浮ついた話なんて、一個もなかったよ。

 パパと出会って、お付き合いを始めたのだって、

 社会人になってからだよ」

「合コンで知り合ったんだよね?」

「そうそう。だから、学校とか、関係ない」

 

「でも、それまで、ずっと一人か・・・」

「何いってんの。今がチャンスなんだよ。

 お付き合いが始まってからじゃ、遅いかもよ。

 『俺の彼女、料理がうまいんだぜ』と言われるのと、

 『俺の彼女、何もできないんだぜ』と言われるのと、

どっちがいいの?」

「はっ、そうか。今は女子力を磨く時間なんだね?」

「うん。そうだよ。『付き合って良かったなあ』とか、

彼氏に思われたほうがいいよね」

 

次女は目を輝かせ始めて、

「これから、いろいろとやらなくちゃ」

と、希望を持ち始めたようだった。

 

「なんか、お父さんとお母さんみたいな夫婦に

 なりたいかも」と言うので、

内心ドキリとしながらも、

「どんなところを真似したいの?」と聞いてみたら、

「離婚しないところ~♪」

という、わけのわからんところを褒められ、

「あ、そう」と、かなり面食らった私だった。

 

 

 

色気より食い気の青春時代。授業は眠気との戦い。