夫が「やった~、エスパルスが勝った」

と喜んでいたので、

「良かったね」と声をかけた。

 

「今回、エスパルスは、喪章をつけてたよ」

と言うので、

「なにそれ。相手の選手、やりづらいね~」

と、思ったままを言ったら、

「お前は本当に冷たい女だな。

 そんなことを言うやつは、いない。

 試合に喪章なんて、いつだってつけるぞ」

と、夫にドン引きされた。

 

「サッカー関係者のための喪章ならわかるよ。

 サッカーの元選手とか監督とかさ。

 でも、今回は世界が違うでしょう?

 私はまるちゃんが好きだけど、そういうことで、

 スポーツの世界に持ってくるのって、いや。

 地元の選手たちが哀悼の気持ちになるのも

 わからないでもないけど、

 そういうのは控室とかベンチとかで

 ひっそりやればいいことじゃない?」

 

「ほっんとに、冷たい女だな。

 清水エスパルスなんだぞ」

 

「だから、試合には関係ないって。

 相手のチームがそれをやったら、どう?

 私は相手チームの心情を考えて言ったの」

 

「そういえば、ベンチには、

 まるこのぬいぐるみが置いてあったらしいぞ」

 

「は~、それは、さらに試合しづらい気がする」

 

エスパルスは、いつまで喪章つけるのかな。

試合が終わったら、すぐにとっちゃうのかしら。

葬儀の関係者でもないのに、いったい、

誰のために、何のためにつけていたのかな。

観客は、楽しく試合観戦できたのかな?

 

どうせなら、喪章ではなくて、

まるちゃんの顔が入っているステッカーを

胸や腕に貼るとかの方が、好感が持てるんだけどな。

 

こんなことを考える私は、やっぱり冷たいんだろうな。

 

 

他が気になって、試合どころじゃない。