相手に悪いから、とか、

世間ではそうは言わない、とかの考えから、

思ってもいないことを言う(言わせる)

という局面は、わりとあると思う。

 

まだ娘たちが小さかった頃、

私が作ったご飯を食べて、

「これ、嫌い。美味しくない」

と、言ったときに、

「そういうことは言うものではない。

 ”美味しいけれども、

 お腹が一杯で食べられない”

 などと言いなさい」

と、当時の私は、たしなめていた。

 

それは、私の料理について

まずいと言われるのがショックだったことと、

もし今後、娘がおよばれした際に、

相手のお家で失礼があってはならないだろう、

という考え方から、

そのような入れ知恵をしたのだ。

 

でも、そのような指導は

間違いであったと、今は認める。

 

今は、「嫌なら、残していいですよ」

と言えるようになったし、

他のお家でどう振る舞うかは、

本人に任せようと思っている。

 

実際、コミュ障の私が、

偉そうな躾などできるわけがない。

人のことより、まずは自分こそ、

なんとかしろ、というハナシである。

 

友達のいない私よりも、

友人の多い娘2人のほうが、

よほど社会性が高い、

ということが、よくわかっているから、

私は手綱のようなものを、手放した。

 

私は、娘たちの意見を

すべて受け止めることにした。

 

その後は、「まずい」「好きではない」と言われたら、

「うん、そうか。正直でよろしい!」と答えた。

 

*****

 

先日、長女がご友人から

あるお菓子の袋をいただいてきた。

 

「おかんにもあげるね」と1つもらった。

 

「おかん、美味しい?」

「うん」

「この味、好き?」

「うーん。いまいち」

 

と、答えたら、

一瞬ビックリした後、長女が

「正直でよろしい!」

と言ったので、笑えた。

 

 

うむ。これは美味しいな。