時々、昔のことをふと思い出すと、
私はいつも嫌な気分になる。
そうして、
「あー、また嫌な事、思い出しちゃった」
と、がっくりする。
あれこれと、ふいに思い出しては
必ず不快になる、ということが、
これまで生きてきて、何度もあった。
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で、今日もまた、
とあるエピソードを思い出してしまい、
上記のセリフを言いそうになった。
が、ふと、気がつく。
「私の”いい思い出”って、何?」と。
突然の問いに、潜在意識がびっくりして、
脳内をかき回して、検索しだした。
しかし、1つも思い出せない。
じゃあ、嫌な思い出と、いい思い出の、
境目って、何だろう?
生きてきた中での全部のエピソードを
「嫌だったこと」と「良かったこと」を
パーセンテージで分けてみると、
90%が前者の気がする。
でも、そうやって振り分けているのも、
私自身なんだよな・・・。
これって、勝手なレッテル貼りだな・・・。
じゃあ、レッテルを
貼り換えちゃえばいいんじゃない?
ためしに、やってみよう。
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発表会の舞台の袖でふざけてて
先生にゲンコもらったこと。
このエピソードに張り付いている
「いやな思い出」という名のシールを
ベリッとはがして、
「いい思い出」と呼ぼう。
以下、同じように。(時系列はバラバラ)
劇の途中でセリフを忘れちゃったのも
「いい思い出」
思い切って好きな人に告白したのも
「いい思い出」
フラれて泣いたのも「いい思い出」
学校をずる休みしちゃったのも
「いい思い出」
中学時代にいじめにあったのも
今となっては「いい思い出」
人前で恥ずかしい思いをしたのも
「いい思い出」
子育てがうまくいかなくて
イライラした日も「いい思い出」
迷子になったのも「いい思い出」
あの時、保身で
うそついたのも「いい思い出」・・・
あらら、なんだか、
いろいろと思い出すのが
不思議と楽しくなってきたぞ。
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「いやな思い出シール」は、
全部捨ててしまおう。
もう、期限切れ。時効。
エピソードを思い出すたびに、
「いい思い出」という名のスタンプを、
力強く、思い切って、
バンバンと上から押してしまおう。
駅に置いてあるスタンプみたいに。
人生の一里塚の代わりに。
「いい思い出」スタンプの
コレクションが出来たら、
きっと、もっと、
自分を肯定できるだろう。