昨日のこと。

朝っぱらから、次女と夫が言い争っている風。


よくよく耳を傾けると、

夫が次女を、執拗に、からかっている。


「次女ちゃんは、橋の下から拾ってきたんだぞ」

と何度も言ってて、

「違うもん。病院で生まれたもん」

と、次女は、アルバムまでひっぱり出してきて、

激しく抗議している。


子供をからかう、ということ自体が、

夫にとっては、お遊び的なことなのかもしれない。


が、「橋の下から拾ってきた」

などという子供を傷つける言葉は、

絶対に言ってはならないということを

育児書で読んでいる私。


夫に子育てのタブーを注意してやりたいが、

そうすると「お前は偉そう。高飛車」

と言われるのが関の山なので、

二人のやり取りを静観していた。


「次女ちゃんは、お姉ちゃんとぜんぜん似てないぞ」

「似ているところもあるもん」

「他人でも、似ているところはあるさ~」


と、延々と終わらない様子。


あまりにしつこい夫に腹が立ってきたので、


「娘二人が似てない?

 ということは、あなたは私を疑っているのね?」


と、淡々とした口調で言うと、効果てきめん。


夫は、ピタリと黙った。


そこへ、追い打ちをかけるように、

夫用に温かいうどんを作って、

にっこりと差し出す。


うどんをすすりだした夫に、次女は

「パパ、私は橋の下の子じゃないよね?」

と、さっきの続きを言うと、

「変なの~。もうそんなこと言ってないし~」

と、その話題を持ち出さないようになった。


今度は次女が私に向かって、

「橋の下じゃないよね。

 だって、アルバムに病院の写真があるもんね」

と言うので、「そうだよ」と答えた。


次女は、力強くうなづいた。


こうして、父子の口喧嘩は終息した。


家族の内輪もめを解消するのが、

主婦である私の役目。


そう信じてる。