何かをするときに、

人は代償を求めたがる。


「無償の行為をしてはどうだろう?

 相手に笑顔を向けてみては?」

と人に促すと、

「無償の行為=相手には得で、自分には損」

という計算を頭の中でするのか、

「そんなことをしたって、エネルギーの無駄。

 こっちには、ビタ一文にもなりはしねえ」

などと返事をする人もいる。


けれども、私たちは日ごろから

けっこう無償の行為をしている。


「あのやろう、腹が立つ」

と、ぷんぷんするのだって、

怒ったからといって、誰が儲かるのだろうか。


怒って億万長者になれるなら、

私も毎分毎秒でも怒りたいものだが、

せいぜい血圧が上がるだけである。


良いことであれ、悪いことであれ、

人は相手に

無償の行為をいつもやっているわけだ。


相手に笑顔を向けても、ゼロ円。

相手に怒り顔を向けても、ゼロ円。


どうせ、ゼロ円なら、

自分にとって

気持ちのいい行為をしたいものだ。


自分の行為のプロデュースも、ゼロ円なのだから。