私は修行が足りないので、
他者と相対したときに、
その人が自分より上か下か、などと
うっかり考えてしまうことがある。
そして、目上の人に対しては
卑屈になりがちになったり、
あるいは、目下の人に対しては、
尊大な気持ちになったりする。
そんな自分を直そうと、懸命に努力はしたが、
目上か目下か、という区切りを
どうしてもしてしまう自分がいる。
だから、そうやって区別しようとする自分を
とにかくまるごと受け容れようと思う。
そして、そこから
どういう態度でいればいいかを
考えてみた。
ふと、名案が浮かんだ。
目上の人に対しては、
尊敬の気持ちを持って仰ぎ、
目下の人に対しては、
その人がどんな性質であろうと
慈愛の気持ちで接するようにしよう。
私は、首の体操のように、頭を上下に向けてみた。
顔を上げる。
そこで見えたものに対し尊敬する。
顔を下げる。
そこで見えたものに対し慈愛の念を持つ。
上、下、上、下。尊敬、慈愛、尊敬、慈愛。
そんな風に、身体で覚えることにした。
忘れるかもしれない。
忘れたら、また思いだそう。大事なことだから。