(夢の話のつづき)


大岡越前殿のお部屋にやっと到着すると、

彼は思いの外、上機嫌だった。


「おなご同士、さぞ話がはずんだことであろう。

 何の話をされていたのかな?」


私はさっきの説明がまだ頭に残っている

状態だったので、

「霊学について少々」と、つい言ってしまう。


「レイガクとは?」


「幽霊の研究・・・と申しましょうか」


「ほう。未来ではそんなことも調べておるのか。

 面白そうだのう。教えてくれんか」


ひー、また同じ説明を繰り返すのか?

でも、もう一度、頑張って伝えてみる。

最後まで話をすると、大岡殿は感慨深げに、


「うーむ。なんと、ここが、その常夏の国ではないかと

 申しておるのか。証拠はあるのか?」


「証拠・・・。1人1人には、守護霊様がついてらっしゃるので、

 大岡様のそばにもいらっしゃるのではないかと」


「ワシの守護霊?」


そのセリフが合図かのように、元々私達2人しか

いなかった部屋に、いつの間にかもう一人増えていて、

「それがしが、そうでござる」と頭を下げたのは

一見白いターバンとイスラム服のような修験道?の方。


その方が私に向かって

「何度も説明されて、大変であったろうのう」と

ねぎらってくださったので、嬉しかった。


「とんでもありません。ところで、大岡殿の守護霊様は、

 私の説明したこと、ご存じですよね?」


「いやそんなに詳しくは知らなんだ。礼を言う」


「いえお礼なんて。私は、

 (スピリチュアルカウンセラーの)Eさんの本を読んだだけです」


「ふむ。そのEなにがし殿は、未来で何をされておるのか?」


「うーん。そういえば将来ホスピス

 (ホスピスの説明にも苦労した↑)の建設されるらしいので、

 応援してあげてください。喜ばれると思います」


「応援とは。具体的には?」


「今ここで『Eさん、がんばれー』て言うだけでも有効です」


「そうか、『E殿、がんばれー』!」

と、大岡殿とその守護霊様が声を合わせて言うと、

急に白煙がボワンと立って、

薄黄緑色の着物を召したEさんご本人が

「お呼びでしょうか?」と微笑みつつ正座されている。


「うわーっ。本物キターーー!!」と、仰天する私。


「あなたはここで何をしているんですか?」と

Eさんに尋ねられ、


「お初にお目にかかります。ブログを書くために

 ここで取材をしてまして、成り行き上、

 Eさんのお名前が出たので・・・」と

しどろもどろに説明すると


「ブログ?変な内容ではないでしょうね?」とにらまれる。

Eさんは、ネット社会を悪口雑言の巣と捉えている風だ。


「そんなにやましいことは書いてませんよ。(たぶん。)

 お疑いでしたら、どうぞ私のブログを見てください」

と、自分のブログタイトルをゆっくり2回連呼する。

(ちゃっかり宣伝してる私↑)


「はい。わかりました。あなたはもう元の世界に

 お戻り下さいね。あとは私が話をつけますので」


一度は「はい」と帰りかけたが、すぐ戻ってきて

「ちょっと待って下さい。それは彼らに

 サマーランドから出て新たな旅立ちを促すということ

 でしょうか?でも私、ブログの取材がまだ・・・」


「だまらっしゃい!あなたは自分のことしか考えてない。

 ブログなんて、二の次です」


「・・・はあ。すみませんでした・・・」 ショボーン(´・ω・`)


Eさんは大岡殿と相談し

「関係者の皆さんに一カ所に集まっていただきたいのですが」

「では、奉行所に集まるよう、手配しましょう」

という流れになってきた。私もそこへ行くことにする。


呼ばれていないので、遠くで見守っていると、

全員が一堂に会したところで、Eさんは自己紹介。

そして、スピリチュアルの8つの法則を

各人の脳内に、一括でダウンロードし始めた。

1分もかからない作業。

もうそれだけで、説明は終わりのようだった。


(口頭で説明しまくってた私の努力って、一体。)


「・・・というわけです。あとは、私の守護霊であるKが

 補足いたしますので、私はこれで失礼いたします」

と、Eさんはぺこりとお辞儀をすると、

あっと言う間に、さっさと帰って仕舞われた。


つぎにEさんの守護霊様であるK様が

まるで「遠足の心得」を伝える引率教師のように

「まだここに残るも良し、肉体を持って

 生まれ変わるも良し、別の階層で修行するも良し」

などとお話をされていた。


私はやることがなくなってしまったので、

心の中でEさんとEさんの守護霊様に

「お仕事を増やしてしまって申しわけありませんでした」

とわびてから、現在の、自分の寝室に意識を戻す。


枕元の時計を見たら、AM3:15分頃だった。


蒲団の中で、さきほどのEさんの

手際の良さと去り際の良さを思いだし、

「やっぱプロは、ひと味もふた味も違うなあ」と

感心しまくる私だった。



                        (おわり)




*****


おまけ


○ 夢の中で、和製英語を日本語にしたり

  「学校→寺子屋」と言い直す作業で脳が疲れ、

  朝起きたときには、疲労感MAXだった。


○ 朝10時過ぎ(3月1日)にふとテレビをつけたら

   (NHK教育)、「富嶽三十六景」や「写楽」などの

  浮世絵に関する番組がちょうど始まった所だった。

  夢とシンクロした。


○ あとでWikiで調べたら、時代考証が

   わりとあっていることに超ビビった。

   (セリフや細かいことなどは、あやしいけど)


  大岡越前   1677~1752

  平賀源内   1728~1780

  写楽      1794

  富嶽三十六景1831~1835


  だいたい1740~50頃をうろついてた?

  と考えると、つじつまが合う。


○ まあでも、しょせんは夢なので、読者様に

  多少でも面白かったと思っていただければ

  それで十分です。はい。