小学生の頃、友だちに貸してもらった
「イブの息子たち」という漫画が
とても面白かったので、
自分でも全巻そろえた事がある。
それをまた読みたくなってきたので、
ネットの古本屋さんで手に入れて読み直した。
子供の頃から一番好きなシーンは、
別れ際にマホメットが
主人公の1人であるジャスティンを
そっと抱きしめるところ。
ただ、マホメットが彼に何を言ったのかは、
もう覚えていなかった。
そのシーンをもう一度見直したら、
マホメットは、こう言っていた。(文庫版3巻 P.167)
「どんな時にも きみのよさを 失わずに」
子供の頃は読み流していたセリフだったが、
今頃になって、この言葉の意味が、
まるで自分に言われているように胸に響いた。
この言葉が今の私にちょうど必要だったので、
このタイミングに、心からありがとうございます。
あと、もう一つ、気になっていたのは、
漫画に出てくるニジンスキーのたてじわ。
実は私は子供の頃から、
眉間に深いたてじわが出来るので困っている。
ニジンスキーは、どうして、たてじわが出来るのか。
本人の言葉より引用してみる。(文庫版1巻 P.250)
ニジンスキー
「よく考えてみれば 私は先天性 苦悩性 だったのだ
苦しみこそ 我が人生の友 (略)
苦悩なくして なんのおのれが人生ぞや
眉間のたてじわが深まるごとに 私の喜びも大きくなる
ヒース見て・・・ 私の美しいたてじわを」
ニジンスキーは、自分のたてじわを愛しているようだ。
別の巻では、このようなやりとりがあった。(文庫2巻 P.245)
ハムレット「その眉間のたてじわが気に入らぬ!
あたかもおのれ1人がこの世の苦悩を
せおっているかのごとき ごうまんなたてじわ!」
ニジンスキー「私は神よりも苦悩した。
私の苦しみは地底王国の穴より深い」
「神よりも苦悩する」と、たてじわが出来るのか・・・。
なるほど。なんだかすごく納得できた。
私は自分の人生において、色んな事を考察したがるので、
頭を使うと、知らず知らずに眉間にしわが寄る。
出来れば、悩みのない、しわのない人生を過ごしたい。
ときどき鏡を見ては、両眉を引き離して、たてじわを伸ばすが、
すぐ戻ってしまうので、むなしい作業だ。
が、私もこのニジンスキーを見習って、
自分のたてじわを愛した方がいいのかも。
自分の一部として。
真面目に考察した証として。
*****
おまけ :
歴史が好き&BLにハマっている中学生の長女に
内容がピッタリであろうと思い
この漫画を貸してあげたら、
「ママって、神話系の漫画が大好きなんだねえ。
子供の頃から、スピリチュアルだったの?」
と言われた。
「イブの息子たち」が神話系というくくりに入るとは、
まったく想像もしてなかったので、ビックリした。
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