「女の絶望」(伊藤比呂美 著)を読んだ。
最近、絶望ということがわからなくなったから。
世間一般の人が感じる絶望とは何なのか。
この本には更年期についての記述があった。
「まず閉経の前後には、数年にわたって
更年期症状というものがあらわれる。
ほてりや。のぼせや。冷えや。いらいらや。
疲れやすさや。ときにはうつや。
同じく更年期の症状として、
自分に肯定的になる。行動的になる。
自信にあふれる。ものごとにたいして柔軟になる。
ポジティブシンキングができるようになる。
どこでも平気で自己主張出来るようになる。
自分の欲望に正確に忠実になる。」 (P.195)
ここを読んだら、ものすごく笑えた。
「自分に肯定的になる。・・・」というくだりは、
今の私みたいだからだ。
あら、私、もう、更年期でしたか?みたいな気分。
だって今、すごいポジティブだもん。怖い物なし。
人間には色々な時期があるのだけれど、
どの面も良いところと悪いところがある。
どっちを見るか、だと思う。
赤ちゃんの頃は、肌がモチモチだけど、
大人に頼らざるを得ない部分もある。
子どもの頃は、遊べるが勉強やテストもある。
大人になったら、お金はいっぱいだけど、責任も出る。
老年になったら、時間は一杯だけど、身体が動きにくい。
ほら、両面ある。^^
だったら、良い面に感謝して、うまく活用すればいい。
更年期だけではなく、
人間にとって生老病死が絶望を引き起こすらしいが、
私はそれを「楽しい変化」だと思って
楽しむつもりでいる。
そもそも絶望というのは、
自分の開けたい扉がどう頑張っても開かない状態。
どうしようもないならその扉に固執するのをやめて、
他の、開く扉を探せばいいと思う。
他のドアにしよう、と思った時点で、絶望が消えちゃう。
なので、むしろ絶望は、
他への活路を開くための力になる・・・ような気がする。
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ああ、そういえば、
こんなことを書く私ではあるが、
久しぶりに絶望っぽいものを感じた夢を最近見た。
それは「あと少しで寿命が尽きる」とか
「夫が浮気していて、離婚届を出す」とか
「鏡を見たら、すごく老けていた」とか、
そういうものではなくて。
「あなたのブログは最近、面白くありません」
というコメントが来た、という夢だった。
ウギャー。
生老病死より、こっちの方が身にこたえるのはナゼ?
そりゃあブログは、ほとんど自分のために書いてるんだ。
読者の反応は気にしなくてもいいはず・・・なんだけど。
あと、子どもの頃、ノートに漫画を描いては
誰にも見せず一人で楽しんでいたんだけれど、
独りよがりなストーリーは避けようとしていた。
心のどこかでは、見えない読者をかなり意識していたなあ。
とにかく、自分のつむぎだした世界を
「つまらない」と言われるのは、めちゃくちゃ凹むと気づいた。
これが、今の私にとっては絶望に近い。
創造性を否定されちゃったら、もうどうしようもない。
立ち直れないウイークポイント。うう、めまいがする。バタリ。
(読者の皆さん、トドメをさすなら、今が絶好ですよ。)
うー。何なんだ、この感じ。
理解されない芸術家の気持ちが、何となくわかるような。
自分の絶望をよくよく見てみたら、
なんだか私って生まれながらに
エンターテイナーみたいな面もあるのだなあと、
しみじみ思うのだった。
恥ずかしがり屋のくせに。
これもまた、大発見だ。メモっとこ。
まあいい。ブログがダメになったら、別のやつをやろう。
細々と、消しゴムはんこでもまた作ろうかのぉ。
それか、絵手紙や陶芸をやるとか。韓国語でもやるか。
・・・あ、ほら、絶望から、また別の扉が開きそうじゃん。^^
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