突然ですが、質問です。
ここに頑丈な金庫があります。
何を入れても構いません。
大切なものを全部しまっておけます。
あなたは、何をしまいますか?
答えをしっかり決定してから、つづきをどうぞ。
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家に遊びに来た近所の子どもたちが、
うちの台所に入って来るのを、私は極度に嫌うと
以前、記事に書いた。
で、ふと、思いついた。
「他人が入っても大丈夫な台所にしよう」と。
子どもたちに見られたり触れて欲しくない物を
次々と別室(寝室)に移動して、
「よし、この状態なら、台所に入っても良し!」
という状態にした。
すごくすがすがしい気分になった。
台所、解放日。
ドイツのベルリンの壁が崩壊されたような感じだ。
さて、台所問題は解決したので、寝室に戻る。
何を子どもたちから遠ざけたかったのか
その大事な物品を冷静に点検してみたら・・・。
そこにあるのは、
「スナック菓子」と「箱みかん」と「へそくり」だった。
へそくりって言ったって小銭ばかりで、
たぶん計算したら千円もないと思うのね。
子どもたちから守っていたものって、こんなもの?
かといって、これをまた台所に置けるか、というと
うーんと悩んでしまった。
「これらをどうしても置かなきゃいけないなら、
金庫を買った方が良い。私しか開けられないヤツを。」
お馬鹿な私は、さらにネットの楽天市場で金庫を検索した。
指紋識別で鍵が開く画期的な機能付きとか、
耐火金庫で50万円もするやつとかを見た。
でももし、この立派な金庫を買って、
台所に設置して、実際に入れるヤツは、
小銭とポテチとミカンなわけよ!
金庫を開けたら、ルパン三世もびっくりするよね。
あーあ、何やってんだか。
笑いすぎて、横腹が痛くなった。
必死に守っていた正体が
こんなチープなものだったなんて。
お金とか食料を隠すという行為は、
昔、貧乏だった前世に泥棒や夜盗に遭うとかで
痛い目にあったのかもしれないな~、と思った。
ここに私の根深い不安が漂っているんだろうな。
お金が無くなったら困る不安。
食料が無くなったら困る不安。
大事なものを他人に取られる心配。
ここだけは守りたいというテリトリーを、
理不尽にも踏み込まれ荒らされる恐怖。ふむふむ。
食料といっても、野菜とかは台所にあるのは何故だろ。
「すぐ食べられる」=「料理が嫌い」=「怠惰な私」?
ちっぽけな財産を必死に守る、ちっぽけな自分を
「浅ましい」「どん欲」「ケチ」とか考えることなく、
「なんとまあ、かわいいやつめ」と思えた。
まるで、ドングリを隠すリスじゃないか。
は~。人間(というか自分)って、面白いなあ。
ラブリーだなあ。と、心底感じた。
ふふふ。実はね、今もね、金庫は欲しいよ。
これらを入れるヤツ。(あら~、まだ欲しいんだ。)
でも、そのうち、きっとどうでも良くなると思う。
これらを隠す自分を
もっとちゃんと受け容れることが出来たとき、
金庫の解放も出来るのだろう。
それまでは、そっと施錠する。
手放すことを無理しないことにする。
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そうそう、あと、ビックリしたのは、
自分の心に問うてみたら、先の3つのうち
一番人にとられたくないのは「みかん」だった。
みかん・・・。何故だ。謎だ。
金庫に入れておいても、腐るだけなのになぁ。