家でひとり、オンラインのパズルゲームをやっていたら、

単純作業ゆえ、知らず知らず瞑想状態になり、

色々なことを内観出来たのか、涙腺がゆるんできた。


私は人の存在が怖い。

けれど、この恐怖感を人に上手に伝えづらい。

伝えることが出来たとしても、

それを相手に理解してはもらえないだろう。

理解してもらったとしても、

相手にハグしてもらったりするのは、痛い。

体ではなく、心を抱きしめてもらいたい。

心を抱きしめてもらいたいって訴えても、

相手はどうしていいかわからないだろう。

じゃあ、どうしたらいいんだろう。

いつまでたっても、ひとりぼっちだ。

私の悲しみは、どうやっても取り除けない。


誰にも理解されない悲しみを胸に抱え込んだら、

涙があふれて止まらなくなった。


新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」を思い出す。

どうしたって取り除けない悩み。苦しみ。


こういう気持ちを、聖書か何かで読んだ気がする。

たしか、「渇愛」だった気がする。

のどがかわいた人が、水を激しく求めるような。


このひとりぼっちを癒してくれるのは、

もう神様しかいないだろう。神様、神様。

肉体のある人間同士では、これは不可能だ。


・・・そうか。人が宗教に向かうのは、

この悲しみがあるからこそ、なのだろう。

どうしようもない絶望感の中で、

心の一方ではそれを冷静に分析している。


目からこぼれた液体が、頬を伝って、

口の中に入った。


塩辛さを味わってみる。

わ、しょっぱい。しょっぱいなあ。


自分のことを、すごく可哀想だと思った。

自分を哀れむなんて、恥ずかしいことだろうけど、

けれど今は、それを受け入れよう。

可哀想だね、可哀想だね。どうしようもないよね。

これを抱えて、生きていくしかないんだよね。


そう思った途端、悲しみがスーッと消えたので驚いた。

唖然、呆然。今の体験は何?


知らない間に何らかに憑依されていたのだろうか?

私がその悲しみを理解してあげたら、

幽霊がすっと成仏したような、そんな感覚。


まったく縁もゆかりもない幽霊だったのか、

あるいは私自身の生き霊だったのかわからないけど、

確実に何かが浄化されて、離れていった。


後には、澄み切った思いしか残っていない。楽になった。


涙をぬぐってから、オンラインゲームを続けた。


平凡な主婦の、とある昼下がりの出来事。