興味深い本を読んだので、ご紹介。


新版 オーケストラ指揮法 すべての心をひとつにするために/高木 善之

¥1,575
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オーケストラについて、

ほとんど知識が無かったので、

この本はとても勉強になった。


例えば、弦楽器や合唱は同じ音を出すが、

管楽器は全員違う譜面を演奏する

独奏者(ソリスト)である、とか。

(・・・え、常識?)


指揮者の総譜(スコア)は、

全部のパートを一度に見られるように

1ページ30段組になっている、とか。

(・・・え、これも常識?)


良い指揮者と悪い指揮者の違いとか、

音痴の私でもわかりやすかった。


思えば私は、管楽器タイプだったと思う。

一人で好き勝手に演奏していたら、

合唱団に、「あなた、勝手すぎるわ。

 他の管楽器みたいにちゃんとやって。」と言われ、

じゃあ、隣の管楽器の真似をしたら、

「キミ、真似するのは止めてくれたまえ。」と諭され、

どう演奏すればいいかわからなくなってしまった感じ。


自分は黙っていれば良い、

そうすれば、ハーモニーは崩れない、と考え、

沈黙を守ろうとした。

すると、「せっかく楽器を持っているのに、

 どうして演奏しないのか」と指揮者に言われる。


うーむ、うーむと悩んで、得た結論。

やっぱり、最初の通りにやろう、ということ。

自分の心の中にある譜面を尊重すればいいんだ。

自分の演奏をしっかりやりつつ、

周りにもしっかり気を配ろう、と決めた。


世の中には、弦楽器や合唱団タイプのように、

集団で力を発揮する人もあれば、

管楽器のように、オーケストラの中でも、

ソロで活躍する人もいる。

前者は、サラリーマンタイプで、

後者は、芸術家タイプとも言えるかも。

でも、どっちも大事な仕事なんだよね。


*****


この間、中学校の説明会があって、

小六の娘を持つ親として参加した。


すると、教頭先生が、

「生徒には、『群れろ』と言ってます。」とおっしゃる。

これって、生徒全員にサラリーマンタイプを

奨励しているんだろうか。

あるいは、個々の個性は尊重しつつ

調和せよ、と言っているんだろうか。

前者で苦労した私なので、

後者であって欲しいなあと、ふと思った。


*****


この「オーケストラ指揮法」を書いた人は、

最初、悪い見本の指揮者であったのだが、

交通事故で生死の境目をさまよってから

奇跡的に回復し、「自分との対話」を通して

良い指揮者になった、というノンフィクションだ。


「自分の人生」という曲を上手に演奏するために、

どうタクトを振るかが書かれているので

とても勉強になる本。是非どうぞ。


私もこれからは、管弦楽専門ではなく、

指揮者にもなれるんだという

意識を持って、生きようと思っている。



(おまけ)

以前、オーケストラについての詩を書いていたのを

思い出した。

見つけた。読み直した。懐かし~い。

でもって、当時よりさらに前進している自分に拍手。

 ↓

2007-6-13の記事「オーケストラ」