私の父は、ボランティアで民生員をしている。


父の担当する区域に、

アスペルガー症候群の人がいると知り、

とてもビックリした。


しかも、夏休みに帰省していたとき、

その本人が民生である父に会いに、

我が家(実家)を尋ねてきた。


アスペルガー症候群について

私は個人的に興味があって調べているが、

そのように公的に診断された人を間近で見たのは初めてだ。

(とはいえ、しっかり相対したのではなく、

 ドア越しに父と本人が話をするのを聞いただけだが。)


父はその人にお金を貸しており、

この日は、そのお金の一部を返金しに来ていた。


けれど、さらにまた借りたいと言うので、

父は借用書を作って、ポケットマネーをまた貸していた。

(どうみても明らかに、民生の仕事を逸脱している。)


彼は仕事が長続きしないので、お金に困っている。

だから、お金を貸してあげるのは、父からの好意だろうが、

このアスペルガー症候群の人にとっては、

父をキャッシュディスペンサーくらいにしか思えないはず。

だから感謝も何も無いと、いくら父が憤っても、

当人にとっては馬耳東風だ。


相手から感謝されることを喜びとする父にとっては、

思い通りのアクションが得られず、相当苦々しいらしい。

だったら、お金を貸さなければいいのに。


父が彼にお金を貸すとか貸さないとか、

彼がそのお金で毎日ウナギを食べるとか、

そんなことは私にとってはどうでも構わないと思う。

ただ、父に一言言いたいのは、

貸すなら気持ちよく貸してやり、

もし何らかの見返りを期待するなら貸さない方が良い、

ということだけだ。


***


この人は、猛暑だろうが何だろうが、一年中、

冬のスーツをずっと着ているらしい。

同じ服装で、同じ時間に、同じ道を通るので、

近所の人に不審がられたりもする。

でも、別に、害は無いと思う。

強いこだわりがあって、同じ行動をしているだけだ。


彼は、どこの職場でも、「変な人」と言われるらしい。

けれど本人は、どこが変なのか、わからない。

たぶん周りも「ここが変だよ」とは教えないのだろう。


彼は、アスペルガー症候群との診断も受けているので、

本当なら仕事をせずに、保護のお金で生きていける。

けれど、本人はそれを潔しとしない。

ちゃんと働いてお金を得たいと思い、いつも求職している。

父からすれば、生活保護で生活すればいいのに、というが、

「生活力が無い」というレッテルと引き替えに

国からお金をもらうというのは、

彼のプライドが許さないのだろうと、私は思う。


自分をアスペルガー症候群ではないかと思っているので、

どうしても彼の方に気持ちを移入してしまう私である。



****追記*****


上記の記事をUPしたあと、読者の方から、

このアスペルガーの人は

アスペルガーだから生活保護が受けられる、というのではなく、

仕事がないから生活保護が受けられるのでは、という

ご指摘がありました。不勉強ですみません。


詳しくは、下記のコメント欄を参照してください。


誤解を招く記事を書いてしまい、

大変申しわけありませんでした。