夫が出張で夕食は要らないという日。

娘たちのリクエストで

夕食は、マクドナルドに決定。

3人で徒歩で、近所のマックへ。


次女は、玩具付きのハッピーセット。

ポケットモンスターのポッチャマをゲットし、

嬉しそうに見ながら、チーズバーガーを食べる。


その日はちょうど、ポケモンのジラーチを、

店内でダウンロード出来るらしく、

ポケモン大好き長女は、DS本体を持参していた。

どうやら長女は、これが目当てだったようだ。


店内で、注文したハンバーガーをパクつきながら、

長女がDSのスイッチをオン。

ところが、上手にダウンロードできないらしい。


ちょっと内気で人に聞けない性格なので

「ママ、お店の人に聞いてよ~」と長女は言うが、

「説明されても、ハイファイとか横文字は、わからん。

 自力でやれい。」と冷たく突き放した私。

(まあ要するに、親子共に、他人には聞きづらい。)


仕方なく長女はひとりで頑張っていたが、

「あ、もしかして・・・こうかな?」と

店内にあるパンフをよく読みながら、

なんとなく理解できたようだった。


すると、私の視界に、

長女より少し年下っぽい男の子が店内の

ダウンロードコーナーと書かれた場所で、

一生懸命DS本体をかかげているのが見えた。


私は長女に

「ほら、あの男の子も困っているみたいよ。

 やりかた教えてあげなさいよ。」と言った。


が、長女は、

「何でそんなことしなきゃならないの。

 ママはさっき、私に自力でやれって、言ったじゃない。

 あの子も自力でやればいいじゃんか。」

と、DSから目を離さない。


「えー、いいじゃん。けちくさいことを言わないの。

 良いことをすれば、良いことが返ってくるよ。」

などと、うずうずする私。

「この席に、ママが連れてこようか。

 で、あなたがここで、教えてあげれば?」


「もー。私は、ほめられるのが嫌いなんだよ。

 絶対ほめないって約束するなら良いけどー。」


「うんうん。ほめない、ほめない。ほめないから♪」


「・・・でもさ。

 まだ、私だって、まだダウンロード出来ていないんだよ。

 まず、自分が出来てからでも、良いでしょ。」


∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?


まさに、正論じゃ。


すまん、長女。ママが悪かった。


あの少年への人助けとばかり考えていて、

目の前の長女のことを見ていなかった。


人を助けるときは、

まず自分が出来る度量でなくてはならない・・・。


まさしく、その通りだったので、私は沈黙した。


すると、長女が、「あ、出来た。」と声を出した。

「あ、もうひとり、通信しているよ。あの子も出来たんじゃん。」


・・・へえ、ダウンロード中の人間の数がわかるんだ~。

ということは、さっきの少年も、

長女と同じ瞬間つながったというのか。


少年は、用が済んだらしく、さっさと店から出ていった。


なんだか私のお節介な気持ちだけが、

狭いマック店内でグルグル回っていたような、

気恥ずかしい気分になった。


ハイヤーセルフさん、私にもダウンロード、プリーズ。