久しぶりに、小説を思いついたので書きます。
つまらなかったら、ごめんなさい。
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『Qさんの日記』
人は、地球での役割を終えた後、
魂だけが天国に戻ります。
そして、学びきれなかったことがあれば、
転生して地上で再び学んだり、
あるいは天国の学校へ通うことを選択します。
さて、これからお話しするのは、
天国の小学校での出来事です。
地上での生前の寿命は関係なく、
天国の小学校へ行くとき、
生徒の魂たちは小学生の姿になります。
チャイムが鳴りました。
1年み組の授業がはじまったようです。
先生は、「み」の付く名前の先生です。
(ちなみに、組の前にある平仮名は、
先生である天使の名前が付きます。
先生がラファエルだと、1年ら組になります。)
今日、初めて顔を揃えたクラスは、
授業が始まる前から各自で
自己紹介しており、とてもにぎやかでした。
生徒はAさんからZさんまでの26人クラスですが、
みんなが席について確認したところ、
たった一人、Qさんの席が空いていました。
生徒の一人が、先生に尋ねました。
「どうしてQさんはいないのですか?」
先生はちょっと悲しそうな顔をして、説明しました。
「Qさんは、まだこの教室にこられないのです。
実は、Qさんは、地上生活で自殺をしてしまったので、
今は『迷いの森』でさまよっています。
みなさんどうか、Qさんのために、
お祈りをしてあげましょう。
一日も早く、森から出られるように、と。」
クラスメイトたちと先生は、かなり長い間、
Qさんのために祈りを捧げました。
すると、突然、教室のドアがガラッと開いて、
ひとりの子どもが肩で息をしています。
そして、目を丸くしながら、ゆっくり入ってきました。
「もしかして、Qさんですか?」
と先生が尋ねると、
「は、はい。Qです。
私は500年かそれ以上長い間、暗い森から出られず、
ただただ歩き回っておりました。
すると先ほど、遠くでとても強くて優しい光が見えたので、
消える前にと、全力で走ってきたのです。
そしてここへ辿り着きました。」
と、Qさんは、おどおどと答えました。
先生は、Qさんを席に案内してあげました。
「クラスみんなの祈りが光となって、届いたのですね。
あの深い森から出られて、本当に良かったです。
クラスの皆さん、ありがとうございました。
ちょうど授業が始まるところでしたよ。
あなたの席は、あそこです。さあ、お座りなさい。」
Qさんは、キツネにつままれたような顔をしながら、
そっと席に着きました。
クラスのみんなは、Qさんに、口々に
「良かったね、良かったね。」と
自分の席から声をかけたので、
Qさんは恥ずかしくて、下を向きました。
けれど、席について、正直ほっとしました。
森の中では、走っても走っても、
ガサガサ、ガサガサという乾いた音が聞こえて、
ずっと恐怖におびえていたのです。
もう追いかけてくる者はいないようなので、
Qさんは安堵していました。
さて、本日の授業は、
それぞれの地上人生を日記として発表する形式でした。
まず、Aさんから始まりました。
(つづく)