長女(小6)がはまっている漫画、
「ひぐらしのなく頃に」。
人を殺したりする漫画なので、
「もう少し大きくなるまで、控えた方が良くない?」と
一応、口頭でたびたび注意はしていた。
(とはいえ、私は健全な親のフリをしているだけ。
本当は、自由意志を尊重して、黙認していたい。)
でも、長女が、
「すごくいい話なんだよ。
感動するんだよ。見てよ。読んでよ。」というので、
確かに、読んでもいないのに批判するのはどうかと
考え直し、漫画を借りることにした。
まず「祟殺し編」を読んだ。
(家に全巻揃っているわけではないので途中から)
読み終わった後、感想を聞かれたので、
正直に思ったことを述べると、
「ママはすぐスピリチュアルに結びつけるんだから。
もっと、気軽に読んでよね!」と怒られた。
「いや、でも、この漫画本のラストに、原作者が、
『自分が主人公の圭一くんだったらどうするか
考えながら読んでください』って書いてたよ。
だから、私だったらどう行動するかを
考えただけだよ。
感想を言えっていうから、言っただけじゃん」
あと、ふと気になったこともついでに言い添えた。
「この圭一君は、友達のピンチのことを、
他の友人たちや先生とかには言うけど、
肝心の自分のご両親にはまったく相談しないね。
子どもだけで考えると、案には限界があるから、
まずは、親に相談することが大切だと思うよ。」
すると、長女はハッとした顔をして、
今度は「罪滅ぼし編」を持ってきた。
それも読んでみた。
先に読んだ「祟殺し編」よりも
「罪滅ぼし編」の方が、客観的な視点が加わり、
とても読みやすくなった。話の進化が伺えた。
そして、巻末にある原作者の言葉によると、
「親にこの話を書いていることがばれてたが、
思いがけず助言をいただけたので
ストーリーが少し変わりました・・・云々」
というような記載があり、
「おお、やっぱりなあ」と思ったのだった。
「なんでママ、原作者と親のこと、知ってるの?
もしかして罪滅ぼし編のあとがき、読んでた?」
と、あとで長女に聞かれたが、
「いや、読んでないよ。今、初めて読んだ。」
と正直に答えたら、長女は黙り込んだ。
この漫画の原作者は、最初、
「親(や大人)は当てにならない」という
無意識的な思いを、作品に投影していたが、
隠れて書いていた作品を親に知られた後、
「親も見る目がある。」とか「認めてもらえた」という
喜びもあってか、ストーリーも大きく変容している。
多分、この原作者は、かなり年齢が若いのだろう。
作品を紡ぎ出しながら、作者自身も大きく成長している。
それを若い読者が読んで、奥底の部分で共感し、
心を揺さぶられるのだろう。
まあ、細かい点に関して、実は、色々言いたいことはある。
たとえば、「罪滅ぼし編」で、ある少女が人殺しをしてしまい、
ひそかに死体の始末をしていたら、
友人たちに目撃されてしまった。
友人たちはびっくりしたが、
「それは、君が出した答えなんだから、認めるし、許す。
私たちは、どんな過ちをあなたがしても、ずっと友達だよ。」
などと、人殺しをした少女を全員で受け入れる部分は、
「おお!案外、良い展開だなあ」と思ったが、
その後、全員で協力して死体の処理をし、
何事もなかったように山を下りるのは予想外だった。
やっぱり、真の友人なら、自首を勧めるべきだ。
で、「ずっと出所を待ってるからね」とその子に
温かく声をかけてあげられたらいいのになあ・・・、
などと、スピリチュアルおばさんな私は、思う。
(でもそれだと、話はそこで終わってしまうんだが)
「ひぐらしのなく頃に」の話は、シリーズが長い。
「祟殺し編」のままの
ひとりよがりな展開がずっと続くのだったら、
ドリフの長介さんよろしく『だめだこりゃ』と言いたかったが、
「罪滅ぼし編」を読んで作者の成長を感じたので、
まあこれならば、ギリギリOKかなあ、と私は
長女の趣味を受け入れることにした。