主婦なので、いちおう毎日ご飯を作るが、

美味しい食卓に出来ないことが

悩みの種だった。


が、チベット体操で目を回して倒れた後、

実はちょっとした発見があった。


いつもなら、ご飯を作る前に、

「ああ、また作らなきゃ。何を作れば良いんだろう。

 いつも同じ献立で嫌になるよ。面倒くさい。

 誰か作ってくれないかしら。

 いっそのこと、市販の弁当で済ませたい。」

などと、ブツブツ心で愚痴りながら

台所に立つのが常である。


しかし、急に思い立って、

「何を作るか決めていないけど、

 これからめちゃくちゃ美味しいものを作るぞ!」

と心に決めて、料理をはじめた。


とはいえ、いつも通りの献立である。

取り立てて、新しい物に挑戦したわけではない。

が、出来上がった料理の数々を

全部テーブルに並べてみると

なんだか、輝いて見えるのだ。


そして、口に運んでみると、どれも美味しい。

え~?何で、何で?

そう感じるのは私だけ?


ところが、娘たちも夫も、おかわりするし、

いつもより真剣に食べる。

どうやら、いつもと違って美味しいらしい。


作る人間の気持ち次第で、

料理の味は格段に違う、ということを

今回初めて、自ら体験した。


主婦になって15年目にして、

目から鱗が落ちた。